テスト採点を効率化する4つの方法|おすすめのツールも紹介
テストの採点には膨大な時間や労力を要します。受験者の多い大規模なテストや、採点が複雑な問題がある場合などには、多くの人員と時間を確保する必要も出てくるでしょう。
「少しでも採点を効率化して別の業務に時間を割きたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、テストの採点を効率化する方法を4つご紹介します。記事の後半では、テスト採点の効率化におすすめのツールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.テスト採点を効率化する方法1.採点方法を工夫する
- 1.1.同じジャンルの問題をまとめて採点する
- 1.2.記述問題の採点を後回しにする
- 1.3.〇をつけない
- 1.4.得点の集計は最後に行う
- 1.5.一気に終わらせる
- 2.テスト採点を効率化する方法2.採点システムを利用する
- 3.テスト採点を効率化する方法3.テストの作成方法を工夫する
- 3.1.問題数を絞る
- 3.2.出題形式をまとめる
- 3.3.記号問題を増やす
- 3.4.得点を集計しやすい解答用紙を作成する
- 4.テスト採点を効率化する方法4.テストをオンライン化する
- 5.まとめ
テスト採点を効率化する方法1.採点方法を工夫する
ここでは、テストの採点を効率化するための採点方法を5つご紹介します。
同じジャンルの問題をまとめて採点する
採点のスピードを上げるには、採点者がどれだけ正解を覚えられるかが重要です。
採点者が正解を覚えていれば、解答が当たっているのか間違っているのかを確認する時間を短縮できます。
しかし、解答用紙の正解をすべて暗記するのは難しいでしょう。
「100問解答があるうちの10問ずつ採点する」といったように解答を覚えられる問題数に分けて採点するか、「選択問題だけまとめて採点して、次は記述問題を採点する」といったように同じジャンルの問題をまとめて採点するのが効率的です。
記述問題の採点を後回しにする
記述問題は選択問題と比べて採点基準が明確ではなく、文章を読み込んで正誤を判断する必要があります。
記述問題の採点には多くの時間を要するため、先に選択問題や短答問題から採点するとよいでしょう。
また記述問題に限らず、採点に時間がかかる問題は後回しにするのがおすすめです。サクサク採点が進められると、採点に必要な集中力やモチベーションを維持しやすくなります。
〇をつけない
テストの採点では、正解には「〇」、不正解には「×」や「ハネ」をつけるのが一般的です。
しかし、「〇」や「×」をつけるのは、わずかに手間や時間がかかります。この少しの手間を省略するだけでも、結果的に大幅な時間短縮につながります。
例えば、「間違っている問題だけ「×」や「ハネ」をつける」、あるいは「正解している問題だけ「〇」をつける」といったように、正解か不正解かのどちらか一方だけ印をつけるとよいでしょう。
「〇」か「×」のどちらに印をつけるか悩む場合は、平均点数の高さで決めるのがおすすめです。
平均点数が高い場合は「〇」をつけることが多くなることから、「間違っている問題だけ「×」や「ハネ」をつける」としたほうが手間を省けます。
得点の集計は最後に行う
テストの採点では「正誤を判断するモード」、集計では「点数を計算するモード」と、頭の使い方を切り替える必要があります。
「採点」と「集計」を別々で行なったほうが、その都度頭のモードを切り替える必要がなくなり、集中して作業がしやすくなるでしょう。
一気に終わらせる
テストの採点は、まとまった時間を確保して一気に終わらせるのがおすすめです。
採点を次の日にもち越したり長時間の休憩を入れたりすると、覚えた解答を忘れてしまい、正誤判断に時間がかかってしまう場合があります。
とはいえ、一気に終わらせようとして無理をするのはよくありません。テストの採点にはスピードも大切ですが、正確に行うことが何より重要です。
集中して採点をするためにも、適度な休憩を入れましょう。
テスト採点を効率化する方法2.採点システムを利用する
採点システムとは、答案用紙をスキャニングし、画像データ化してPC上で採点するシステムのことです。
コンピューターに自動採点してもらえるため、採点スピードが大幅に向上します。人力で採点する必要がなくなることから、ヒューマンエラーを防止できる点もメリットです。
採点システムによっては点数データの集計機能も備えています。
メリットの多い採点システムですが、「導入には費用がかかる」「記述問題のような採点基準が明確でないものの採点は難しい」といった点には注意が必要です。
テスト採点を効率化する方法3.テストの作成方法を工夫する
テストの採点を効率化するために、テストの作成方法を見直してみるのもおすすめです。
ここでは、採点しやすいテスト作成のポイントをご紹介します。
なお、以下で紹介するテストの作成方法は採点の効率化にはなりますが、すべてのテストに適切な方法ではありません。
採点の効率化に目を向けるあまり、テストの質を損ねないように注意しましょう。
問題数を絞る
シンプルな方法ですが、問題数を絞ればその分採点の手間は省けます。
例えば、100問のテストを50問にして、配点を高くすれば採点時間を短縮できます。出題範囲のバランスを考慮しつつ、必要のない問題がないか見直してみるとよいでしょう。
出題形式をまとめる
前半は記号問題、後半は記述問題といったように、出題形式をまとめる方法が採点のスピードアップに効果的です。
記号問題→記述問題→記号問題→記述問題……と繰り返されるよりも、出題形式がまとまっていたほうが採点しやすくなります。
記号問題を増やす
採点しやすい記号問題を増やして採点スピードを上げる方法があります。また記号問題であれば採点システムを導入してコンピューターでの自動採点が可能です。
しかし、記述問題が減って記号問題が増えると、テストの難易度が低くなる可能性があります。
テストの難易度を下げたくない場合は、「二者択一」→「多肢選択」といったように、解答の選択肢を増やすとよいでしょう。
得点を集計しやすい解答用紙を作成する
解答用紙のレイアウトや配点を工夫することで、得点の集計スピードを上げることが可能です。
例えば、「1点の問題は一重線、2点問題は二重線」「選択問題や記述問題ごとに合計点を記入する欄を設ける」「大問の合計が10点、20点などキリのよい数字にする」などが挙げられます。
テスト採点を効率化する方法4.テストをオンライン化する
テストの実施方法を変えることで採点の効率化が可能です。
テストの実施方法には、紙で行う「PBT(Paper Based Testing)」のほかに、「CBT(Computer Based Testing)」や「IBT(Internet Based Testing)」があります。
CBTは、コンピューターを使ったテストの実施方法です。基本的に紙や筆記用具は使わず、マウスとキーボードを用いて解答します。
IBTもCBTと同様にコンピューターを使うテストの実施方法です。CBTとの違いは、インターネットを利用して受験する点にあります。一般的にCBTは全国の試験会場にて実施されますが、IBTの場合はインターネット環境があれば自宅でも受験可能です。
CBTやIBTでテストを実施すれば、コンピューター上で自動採点ができます。自動採点によってヒューマンエラーもなくなり、採点の労力もかかりません。ほかにも、CBTやIBTなら問題をランダムに出題でき、カンニングを防止できる点もメリットです。
テストをCBTで実施したい場合は、『MASTER CBT PLUS』をご検討ください。MASTER CBT PLUS は公的な試験団体を含め、1,000社(団体)以上の試験運営実績があります。
お客様のニーズに合わせた運用サポートを行っておりますので、初めてシステムを導入する団体様にもおすすめです。
また多様な出題パターン、テスト結果の一元管理、統計情報の分析などテストの質を高めるために必要な機能を多く搭載しております。
テストの作成や採点を効率化したい場合は、ぜひご検討ください。
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まとめ
テストの採点を効率化する方法としては、下記が挙げられます。
・採点方法を工夫する
・採点システムを利用する
・テストの作成方法を工夫する
・テストをオンライン化する
しかし、テストの採点を効率化することばかりに目を向け、テストの品質を下げないように注意しましょう。
おすすめの方法は、CBTシステムによるオンライン化です。
コンピューターで自動採点すれば人的リソースが必要なく、ヒューマンエラーの防止にもつながります。テストも多彩なパターンで出題できる上に過去の問題を何度でも利用できるため、品質が下がる心配もありません。
MASTER CBT PLUSは初めてシステムを導入される団体様もご安心いただけるよう、運用サポートを行っております。ぜひこの機会にご検討ください。