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リスキリング事例公開!大手企業の成功事例5選と導入プロセスを徹底解説

急速に進化するデジタル技術に対応するため、リスキリングの必要性を感じる企業が増えています。

特に中小企業では「リソースが不足している中でどう導入すべきか」といった課題を抱え、対応に悩むことも多いようです。

本記事では、企業のリスキリング成功事例を取り上げ、導入ステップとポイントを詳しく解説します。

限られたリソースでも実行可能な方法を知りたい中小企業の担当者の方はぜひご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.リスキリングとは何か?
  2. 2.企業がリスキリングをする3つのメリットは?
    1. 2.1.① 生産性の向上
    2. 2.2.② 新しいアイデアの創出
    3. 2.3.③ DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
  3. 3.実施企業に学ぶ!リスキリングの成功事例5つ
    1. 3.1.【事例紹介①】マイクロソフト
    2. 3.2.【事例紹介②】富士通のグローバル教育プログラム
    3. 3.3.【事例紹介③】日立製作所のDX人材育成プログラム
    4. 3.4.【事例紹介④】ダイキン工業株式会社
    5. 3.5.【事例紹介⑤】JFEスチール株式会社
  4. 4.【実施プロセス】リスキリング導入の具体的ステップ
    1. 4.1.ステップ1:必要スキルの確定
    2. 4.2.ステップ2:学習方法の選定
    3. 4.3.ステップ3:学習コンテンツの決定
    4. 4.4.ステップ4:学習の実行
    5. 4.5.ステップ5:実践
  5. 5.中小企業がリスキリングで成功するための3つのポイント
    1. 5.1.1. 明確な目的とゴール設定
    2. 5.2.2.適切な教育手法の選択
    3. 5.3.3.成果の出る環境づくり
  6. 6.まとめ
  7. 7.リスキリングの効果を高めるためにeラーニングの活用をご検討ください

リスキリングとは何か?


リスキリングとは、企業が従業員に新たなスキルや知識を身につけてもらう取り組みのことです。
従来のOJT(On-the-Job Training)やリカレント教育とは異なり、個々の従業員が自発的に学ぶのではなく、企業が主導して教育プログラムを構築し、仕事を続けながらスキルを習得してもらう点が特徴的です。


企業がリスキリングをする3つのメリットは?

企業におけるリスキリングには、下記3つのメリットがあります。

① 生産性の向上

リスキリングで新たなスキルや技術を習得すると業務が効率化し、全体の生産性が向上します。例えば手作業による業務がデジタル化され、より短い時間で作業できるようになれば、余った時間を成長事業やコア業務に充てることができ、企業全体の生産性を大きく引き上げることが可能になります。

② 新しいアイデアの創出

新しいスキルや知識を習得した従業員が異なる視点や新しいアプローチを持ち込むことで、革新的なアイデアを生み出すチャンスが広がります。特に、デジタル技術の進展により新たな職務が生まれる中、リスキリングは社員の創造力を刺激し、企業全体のイノベーションを加速させる力になります。

③ DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

リスキリングを通じて従業員が最新のデジタル技術を習得すると、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が加速します。デジタル技術を生かし、新しい職務や役割に柔軟に対応できる社員を育成することで、企業全体がデジタル変革に迅速に対応できます。


実施企業に学ぶ!リスキリングの成功事例5つ


リスキリングの実態を把握したうえで自社に導入するためには「ロールモデル」の存在が欠かせません。

ここからはリスキリングを成功させた企業の事例を5つご紹介します。

【事例紹介①】マイクロソフト

マイクロソフトは、リスキリングの一環としてパーソナルイノベーション株式会社と協業し、法人向けのオンラインサービス「学びのコーチ」を活用。クラウドやAIに関する資格取得を目指し、2025年までにデジタル人材20万人を育成する計画を発表しています。

失業者や学生向けにスキル開発や就職支援を提供し、Azureなどのオンライン学習コンテンツを通じて幅広い層の人材育成を進め、技術革新に対応するデジタル人材を増やしています。

【事例紹介②】富士通のグローバル教育プログラム

大手情報通信機器メーカーの富士通は「ITカンパニーからDXカンパニーへ」というビジョンを掲げ、全社規模でリスキリングを進めています。最先端のデジタル技術を学べる「Global Strategic Partner Academy」を開発し、13万人の社員を対象にオンラインで学習プログラムを提供。

2020年にスタートした全社DXプロジェクト「Fujitsu Transformation(フジトラ)」では営業職の8,000人を対象に、デザイン思考やアジャイル開発といったDXに必須のスキルを体系化した研修プログラムを導入しています。

【事例紹介③】日立製作所のDX人材育成プログラム

大手電機メーカーの日立製作所は、全従業員16万人を対象に、DX人材育成を強化するリスキリングプログラムを実施。学習プラットフォーム「Degreed」を導入し、社員が自発的に学習できる環境を提供しています。
日立アカデミーとの連携で独自の学習教材を開発し、IT初心者でも1年間でデジタルリテラシーを習得できるようロードマップされたカリキュラムを準備。オンライン学習を通じて社員がいつでも学べる体制を整備し、デジタル対応力をもつ人材を育成しています。

【事例紹介④】ダイキン工業株式会社

空調設備の製造販売を行うダイキン工業は、デジタル人材の育成を目指して社内ユニバーシティ「ダイキン情報技術大学」を設立。選抜された社員は2年間、業務を離れ、独自のカリキュラムでAIなどの技術を学ぶことができます。

2023年度までに1,500人のデジタル人材を輩出する計画で、実際にAIを活用した製品メンテナンスや画像処理技術の習得により、開発期間の短縮や品質向上などの成果を上げています。

【事例紹介⑤】JFEスチール株式会社

大手鉄鋼メーカーのJFEスチール株式会社は、データ活用を重視し、2017年からリスキリングプログラムを開始。社員をデータサイエンティストとして育成し、2020年度末までに350人を輩出、2024年度末までに600人の育成を目標としています。
プログラムは4階層に分かれており「DS(データサイエンス)利用者」「DS活用者」「DS伝道者」「DS先駆者」など熟練度に応じた教育を実施しています。


【実施プロセス】リスキリング導入の具体的ステップ


では自社にリスキリングを導入する際はどのようなステップを踏んで進めていけばいいのでしょうか。

ここからは具体的な5つのステップについて解説していきます。

ステップ1:必要スキルの確定

まず、会社が目指す方向に合わせて社員がどのスキルを身につけるべきかを明確にするため、現在のスキルと今後必要なスキルのギャップを分析します。

ステップ2:学習方法の選定

リスキリングには、社内研修やオンライン講座、eラーニング、外部講師を招く方法などさまざまな選択肢があります。社員のニーズも含めて多様な学習方法を用意することで、効果的なスキル習得が促進されます。

ステップ3:学習コンテンツの決定

学習内容を決定します。学習者が興味をもてるコンテンツかつ会社の目標に合ったスキルを学べるものを選びます。具体的な業務に直結する内容であることを意識しましょう。

ステップ4:学習の実行

選定されたコンテンツを社員に選んでもらい、学習を実行します。このとき、個人の役割や業務内容に応じたものになっているか注意しましょう。適切なタイミングで学習を進められるように、社員が自由に利用できる体制を整えます。

ステップ5:実践

リスキリングで習得したスキルを業務で活用し、成果を確認します。身につけたらすぐに実践できるわけではありません。インターンやプロジェクト参加などでスキルを実際に使い、小さな成功体験を積んでもらうようにしましょう。積極的に活用させることでスキルは徐々に定着していきます。


中小企業がリスキリングで成功するための3つのポイント


リスキリングを導入する前に、リスキリングで成功するためのポイントもつかんでおきましょう。

1. 明確な目的とゴール設定

リスキリングの成功には「明確な目的」と「具体的な計画」が必要です。まず、「どのスキルが必要か」「それをどう習得させるか」を具体的に考え、計画を立てます。現在の業務だけでなく、将来の変化に対応できるスキルも視野に入れ、社員との対話を通じてキャリアプランと連携させることがポイントです。

2.適切な教育手法の選択

適切な教育手法を選ぶには、自社の状況に合った方法を見極めることが大切です。例えば、オンラインコースやワークショップ、外部講師による研修など、多様な手法があります。スキル領域や社員のニーズに応じて、柔軟に手法を選びましょう。実施コストや社内リソースも考慮し、システム導入なども検討することで、従業員が効率的にスキルを身につけ、実務に活かせる環境を整えることが成功のカギです。

3.成果の出る環境づくり

リスキリングの成功には、社員が学びやすい環境を整えることも重要です。必要性を全社で共有し、業務時間内に学習時間を確保するなど、周囲の協力体制を構築します。インセンティブを設ける、eラーニングを導入するなどして学びを継続しやすくすることもポイントです。学んだスキルを実践できる場を提供し、社員が新しい知識を仕事で活かす機会を作ることで、リスキリングの効果が高まります。


まとめ


企業の成功事例から、具体的な導入のステップ、そして成功のためのポイントをお伝えしました。

限られたリソースでも、適切な計画と方法を選べば、中小企業でもリスキリングによって大きな成果を上げることが可能です。

今回紹介した事例を参考に、貴社に合ったリスキリングの第一歩を踏み出してみてください。

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