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OJT教育を成功に導く!ポイントやメリットをご紹介します

OJT教育は、新入社員や若手社員が実務を通じて即戦力となるスキルと知識を習得するための重要な手法です。実際の業務に即した内容を学ぶことで、職場全体の効率と生産性が向上します。本記事では、OJT教育を成功させるポイントやメリット・デメリットなどを詳しく解説しますのでお役立てください。

目次[非表示]

  1. 1.OJT教育とは?OFF-JTと比較しその意味と基本概念を理解しよう
    1. 1.1.OJTとOFF-JTの違いとは?
      1. 1.1.1.OJT(On the Job Training)
      2. 1.1.2.OFF-JT(Off The Job Training)
  2. 2.OJT教育の目的と役割
    1. 2.1.目的①教えられる側の焦燥感や懸念点を取り除く
    2. 2.2.目的②業務効率アップ
    3. 2.3.目的③離職率低下
  3. 3.OJT研修の基本的なステップと計画の立て方
    1. 3.1.OJT研修計画の立て方
    2. 3.2.基本的な4ステップ
  4. 4.OJT教育のメリットとデメリット
    1. 4.1.メリット
      1. 4.1.1.メリット①問題点をすぐにフィードバック・指導できる
      2. 4.1.2.メリット②個々に合わせた教育が可能になる
      3. 4.1.3.メリット③コストの削減ができる
      4. 4.1.4.メリット④即戦力の育成ができる
    2. 4.2.デメリット
      1. 4.2.1.デメリット①指導者側にも一定の教育スキルが必要
      2. 4.2.2.デメリット②指導者など人的コストがかかる
      3. 4.2.3.デメリット③一人ひとりの教育の成果に差が出てしまう
  5. 5.OJTを成功させるためには?
    1. 5.1.ポイント①OJTとOff-JTを組み合わせて行う
    2. 5.2.ポイント②繰り返し・順序立ててトレーニングを実施する
    3. 5.3.ポイント③目指す着地点や目標設定を明確にする
    4. 5.4.ポイント④指導者のレベルをあげる
    5. 5.5.ポイント⑤指導者も自身の教育内容を振り返る
  6. 6.OJT教育にぜひeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください

OJT教育とは?OFF-JTと比較しその意味と基本概念を理解しよう

まずはOJT教育の基本概念をOFF-JT教育と比較しながら解説します。

OJTとOFF-JTの違いとは?

OJTとOFF-JTは、どちらも人材育成を目的とした手法ですが、そのアプローチ方法には明確な違いがあります。
OJTは実践的な内容に特化しているのに対し、OFF-JTは知識を体系的に学ぶ機会に重きを置いています。双方の特性を理解し、適切に組み合わせることで、より効果的な教育が実現するでしょう。
ここでは、OJTとOFF-JTについてそれぞれ詳しく紹介します。

OJT(On the Job Training)

OJTは、実際の業務を基に教育を行います。新入社員が実務に直接取り組む中で、必要な知識やスキルを上司や先輩などから教わる形式です。OJTは、実務の中で行われるため、新入社員はリアルタイムで問題解決やスキルの習得が可能です。具体的な仕事を通じて学ぶことができるため、経験豊かな指導員が示す具体的な行動や方法を直接観察しながら、自らの実践に応用できます。
また、指導員とのコミュニケーションを通じて、ささいな疑問も即座に解消することができるため、学びの精度も高まります。たとえば、指導員が業務の流れを説明する際、新入社員は実際にその業務を体験しながら理解を深められます。
このように、OJTは職場環境に即した学びを通じ、即戦力を育成するために非常に効果的な手法です。

OFF-JT(Off The Job Training)

OFF-JTは、職場を離れた環境で実施される研修を指し、通常は座学やグループワークなどの形式で行われます。OFF-JTは、職場から離れた場所で行うため、新入社員が日常業務のストレスから解放され、集中して学ぶことができるといったメリットがあります。この方法では、専門的な知識や技術を幅広く学ぶことができ、理論的な背景を深める機会として活用されています。例えば、外部講師を招いてのセミナーや研修が典型的な形態です。
また、OFF-JTは、組織の戦略や文化についての理解を深めるためにも利用されることがあります。

教育の場が異なることで、OJTとOFF-JTはそれぞれの良さを最大限に引き出し、バランスよく活用することで、より強固な人材育成が可能となります。

OJT教育の目的と役割

OJT教育の主な3つの目的についてみていきましょう。

目的①教えられる側の焦燥感や懸念点を取り除く

OJTは、教えられる側の焦燥感や懸念点を軽減するために非常に有効です。特に、新しい職場で働くことに対する不安や、業務に対する理解不足は、新入社員のパフォーマンスに大きな影響を与えます。指導を受けることで、その不安を少しずつ解消できるのがOJTの特徴です。マネジメントにおいても、上司や先輩がしっかりと寄り添いながら指導を行うことで、公私ともに安心感を与えることが求められます。これにより、新入社員は自信をもって業務に臨むことができるため、社会人としての成長にも繋がります。

目的②業務効率アップ

OJT教育は業務効率の向上にも直接つながります。実際の業務を行いながら、多くのスキルを短期間で習得できるため、新入社員が即戦力として早期に活躍できる環境が整います。上司や先輩が日常の業務を通じて個々の指導にあたることで、その場で直面する問題や課題に柔軟に対応できる力を身につけることが可能です。
また、OJTはすぐにフィードバックが得られるため、新入社員は自分の成長を実感しながら業務を続けられるのです。

目的③離職率低下

OJT教育は、離職率の低下にも繋がっています。新入社員が職場に適応できず退職するケースは少なくありませんが、OJTを通じてしっかりとしたサポートを受けられれば、そのリスクを軽減できます。実務を体験しながら指導を受けることで、職場環境への理解が深まり、社員同士の絆も強くなります。指導者との密なコミュニケーションによって、個人の悩みや不安を早期に察知し、適切なアドバイスやサポートが行える体制を整えることにも繋がります。
このように、新入社員が安心して働ける環境を作ることが、結果的に定着率の向上に繋がるのです。

OJT研修の基本的なステップと計画の立て方

ここでは、OJT研修にあたり基本的なステップと計画の立て方について解説します。

OJT研修計画の立て方

OJT研修計画を立てる際には、まず対象となる社員の現状のスキルやニーズを把握することが欠かせません。これにより、何を教えるべきか、どの程度の時間をかけるべきかを明確にします。
また、実施する業務やプロジェクトに関連した内容が求められますので、業務との連携も重要なポイントです。指導する上司や先輩にも、事前に計画を共有し、意見を反映させることで実践的な内容に仕上げることができます。
さらに、研修が終わった後のフォローアップや評価方法をあらかじめ決めておくことで、継続的な成長を支援する体制を整えることが可能です。

基本的な4ステップ

OJT研修における基本的な4ステップは、効率的かつ効果的な指導に欠かせません。

第一ステップ:「やって見せる」
指導員が実際の業務を行う姿を見せることで、新入社員は具体的な動き方やポイントを視覚的に学ぶことができます。

第二ステップ:「説明・解説」
業務の流れや重要性を説明することで、なぜその業務が必要なのかを理解させます。

第三ステップ:「実践」
新入社員が実際に業務を行うことで、身体的なスキルや知識を体得します。

第四ステップ:「振り返り」
最後に振り返ることで自身の成長を確認し、今後の課題を明確にすることができるのです。

これらの4ステップを踏むことで、OJT研修をより充実したものにし、新入社員の成長に繋げることができるでしょう。

OJT教育のメリットとデメリット

どのような教育手法にも長所と短所がありますので、双方について考慮しながら取り入れていきましょう。

メリット

まずは、OJT教育の4つのメリットをご紹介します。

メリット①問題点をすぐにフィードバック・指導できる

OJTの大きなメリットの一つは、実務の経験を通じて問題点が現れた際に、その場で即座にフィードバックを受けられることです。この即時性が、理論や座学では学べない実践的なスキルを迅速に身につける環境を生み出します。上司や先輩から具体的な指導を受けながら、業務を行うことにより、新入社員は現実の業務に即した理解を深められます。問題が生じた際に「なぜそうなったのか」といった根本的な原因に迫ることができれば、再発防止や業務改善にもつながります。

メリット②個々に合わせた教育が可能になる

OJTにおける教育の2つ目のメリットは、個々に合わせた対応ができる点です。新入社員のスキルや知識は異なるため、一律の教育プログラムだけでは不十分です。OJTでは、指導員が新入社員の特性を観察しながら、適切な指導方法や内容に調整できるため、より効果的な学習が実現します。各社員がもつ独自のスキルや強みを最大限に引き出すことで、組織全体のパフォーマンス向上にも繋がっていくのです。

メリット③コストの削減ができる

OJT教育はコスト削減に貢献する一面もあります。外部研修やセミナーに比べて、社内で行う教育は人件費や移動費がかからず、経済的な負担を軽減できます。また、指導員が社内の熟練者である場合、多くのノウハウをもっているため、短期間で効率的に教育を実施できます。時間を有効に活用することで、業務に影響を最小限に抑えつつ、新入社員の成長をサポートすることが可能です。

メリット④即戦力の育成ができる

OJTにおいては、理論だけでなく実践を重視した教育が行われるため、即戦力を育成することができます。新入社員が業務を通じて実践的なスキルを身につけることで、早期に業務に対応できるようになります。研修の内容や進行は、実際の業務に即したものであるため、無駄な学習を避け、必要な知識のみを効率よく学ぶことができます。このため、組織としても新しい人材が迅速に戦力化されることが期待できます。

デメリット

次にOJT教育の3つのデメリットをご紹介します。

デメリット①指導者側にも一定の教育スキルが必要

OJTの成功には、指導者側の教育スキルが欠かせません。上司や先輩が具体的に指導できない場合、新入社員は必要な知識や技能を身につけられないことがあります。教育経験の浅い指導者は、効果的なフィードバックの仕方やコミュニケーション技術を欠いていることが多いため、受ける側にとっても不利益が生じかねません。従って、指導者の育成もOJTの一環として行う必要があります。

デメリット②指導者など人的コストがかかる

OJTを実施する際には、指導者に人的コストがかかってきます。業務を兼ねながら教育を行うため、指導者は通常の業務の負担と併せて教育の責任を担います。このように、一部の社員が教育に悩まされる場合、チーム全体の業務に影響を及ぼす可能性があります。余裕をもって教育を行うためには、時期や人員の配置を考慮する必要があるでしょう。

デメリット③一人ひとりの教育の成果に差が出てしまう

アプローチが個別化されているOJT教育では、一人ひとりの教育の成果に差が出てしまうことがあります。特定の社員が他の社員よりも進展が遅れている場合、結果的にチーム全体のパフォーマンスに影響を与えることがあります。このため、各社員の進捗や問題点を適切に把握し、フォローアップする仕組みを設けることが重要です。個々の成長を促進することで、全体のスキルを底上げすることにつながります。

OJTを成功させるためには?

ここでは、OJTを成功させるポイントについてみていきましょう。

ポイント①OJTとOff-JTを組み合わせて行う

OJTとOff-JTを組み合わせることで、より充実した教育プログラムを構築できます。OJTは実務を通じた学びを重視しますが、Off-JTでは理論的な知識やスキルを体系的に学ぶことができます。この2つをうまく組み合わせることで、実務対応のスキルを強化するだけでなく、理論的な背景も理解できるようになります。この際、各トレーニングの期間を適切に設定することで、社員が感じる負担を軽減し、学びを吸収しやすくすることができます。例えば、理論を教えるOff-JTと、実務を学ぶOJTを並行して行うことが効果的です。

ポイント②繰り返し・順序立ててトレーニングを実施する

OJTの成功には、繰り返し学ぶことが重要です。特に実務に関するトレーニングは一度きりでは不十分であり、定期的に復習を行うことで習得したスキルや知識が定着します。
さらに、トレーニングの順序も意識することが大切です。基礎的な内容から段階的に難易度を上げ、徐々に深い知識やスキルを習得できるようにプログラムを設計します。このアプローチにより、新入社員は内容をしっかりと理解し、それを実際に業務へと応用できる力を身につけることができます。

ポイント③目指す着地点や目標設定を明確にする

OJTを実施するにあたって、目指す着地点や目標設定を明確にすることが不可欠です。具体的な目標を設定することで、新入社員は何を学ばなければならないかを理解でき、業務への取り組みにも深みが増すでしょう。
また、目標があることで、達成した際の自信やモチベーションの向上にもつながります。このため、業務に即した実現可能な目標を設定し、定期的に進捗を確認し合う仕組みを作り、常に軌道修正をすることが求められます。

ポイント④指導者のレベルをあげる

OJTの効果を最大限に引き出すためには、指導者のレベルを向上させることが重要です。指導者自身も本やマニュアルを活用し、新しい教育手法を学ぶ必要があります。指導が新入社員にとって興味深く、有益なものであるためには、常に最新の情報やノウハウを取り入れる姿勢が求められます。
また、効果的な新入社員教育を達成するためには、指導者が新入社員の特性を理解し、独自の教育計画を立てることが必要となります。こうした取り組みにより、より効果的な指導が可能になります。

ポイント⑤指導者も自身の教育内容を振り返る

指導者が自身の教育内容を振り返ることも、OJTの質を向上させる重要なポイントです。教育の実施後には、どの部分が効果的だったのか、どの点を改善すべきかを見直す時間を設けることが大切です。これにより、指導者自身の成長を促すことができ、次回の教育に向けての改善案が見えてきます。

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