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社員研修の目標はどう設定する?目標の例文を【研修別】に分かりやすく解説!

多くの企業が社員の成長を支援するため、役職や経験年数に応じた研修を実施しています。

そんな研修の効果を最大化するために大切なのが「明確な目標設定」です。

明確な目標があることで社員の主体性と学習意欲は高まり、研修内容の定着率も向上します。

本記事では、目標設定に迷う中小企業の人事・研修担当者の方に向けて、効果的な目標設定のポイントと、研修テーマ別の例文を紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.目標設定の目的
    1. 1.1.受講者の成長
    2. 1.2.組織の成果
  2. 2.目標設定のポイント
    1. 2.1.・目的理解
    2. 2.2.・具体的に設定する
    3. 2.3.・測定可能な目標にする
    4. 2.4.・達成可能な目標にする
    5. 2.5.・魅力的な目標にする
  3. 3.研修内容別の目標設定の例文
    1. 3.1.・ビジネスマナー研修
    2. 3.2.・マインド研修
    3. 3.3.・コミュニケーション研修
    4. 3.4.・ハラスメント研修
    5. 3.5.・コンプライアンス研修
    6. 3.6.・情報セキュリティ研修
  4. 4.まとめ

目標設定の目的

社員研修を行う際は必ず目標を設定しますが、ここでは改めて目標設定の意味について考えてみましょう。

受講者の成長

社員研修に明確な目標を設定すると、受講者に目的意識が芽生えます。目的意識があれば研修への取り組みが真剣なものになり、結果として業務パフォーマンスの向上や個人の成長につながります。適切な目標設定は、形式的な研修を実効性のある成長の機会へと変える力を持っています。

組織の成果

適切な目標設定による社員研修は、個人の成長を超えて組織全体の発展につながります。受講者のスキル向上が、会社の業績アップと事業成長をもたらすのです。重要なのは、研修の目標が組織の目指すべき方向性と合致していること。個人の成長が組織の成果に直結する好循環を生み出すことを忘れないようにしましょう。

目標設定のポイント

では、目標設定はどんなことを意識して行えばいいのでしょうか?
ここからは意識すべき目標設定のポイントを5つに絞ってご紹介します。

・目的理解

効果的な研修目標設定の第一歩は、目的の明確化と共有です。

  • なぜこの研修が必要なのか?
  • どんな課題を解決したいのか?
  • 何を学んでほしいのか?

上記を受講者と共有しましょう。

全社目標と現状のギャップを示し、目標達成後の明るい未来をイメージさせることで、受講者の「何とかしたい」という想いと達成意欲が高まります。目的理解が深まることで、具体的な目標設定もスムーズになっていくはずです。

・具体的に設定する

効果的な研修には、受講者自身による具体的な目標設定が不可欠です。「何を学び、どう成長したいか」を自ら考え、他者の前で発表することで目標へのコミットメントが高まります。 

例えば、「セキュリティ違反をゼロにする」「文書作成速度を30%上げる」など、具体的で測定可能な目標を立てましょう。 具体的であればあるほど研修効果は上がり、受講者間の良い刺激にもつながります。

・測定可能な目標にする

目標は、明確に測定できるものにしましょう。例えば、「提案書の質を上げる」という曖昧な目標ではなく、「社内のテンプレートに沿った提案書を20分以内で作成する」という具体的な目標を立てます。

数値と内容を具体的に表現することで、進捗状況を客観的に把握できます。こうしたアプローチで目標達成の過程が明確になり、次のステップに活かしやすくなります。

・達成可能な目標にする


目標設定には「適切な難易度」も大事です。あまりに難しい目標はモチベーションが低下しますが、簡単すぎても成長機会を逃します。努力で達成可能な目標が理想的です。

おすすめは、1つの項目に対して達成しやすい目標と挑戦的な目標の2つを設定することです。これにより「モチベーション維持」「可能性への信頼」が期待できます。

・魅力的な目標にする

設定した目標は、受講者にとって魅力的であることも重要です。誰しも一方的に押し付けられたものには意義や意味を見失いがちです。

受講者にとって魅力的な目標を設定するためには、受講者の意欲や興味をヒアリングし、組織目標と個人のモチベーションを融合させ「心からやりたい」と思える内容に調整することです。目標設定時には、受講者の声に耳を傾けることを忘れないようにしましょう。

研修内容別の目標設定の例文


ここからは代表的な6つの研修テーマごとに、目標設定の例文を紹介します。
自社の状況や受講者のニーズに合わせて、目標設定を行っていきましょう。

・ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、新入社員や必要に応じて中堅社員を対象に実施します。主にビジネスの基本的なマナーとなる名刺交換、電話対応、挨拶、言葉遣いなどの基本スキルを学びます。

目標設定例:

  • 1日5件の電話に対応
  • 電話内容を正確にメモし、担当者へ引き継ぐ
  • 毎日の挨拶を徹底

これらの具体的な目標を通じて、実践的なマナースキルの向上を図ります。

・マインド研修

新入社員の中には、社会人としてのふるまいが身についていないケースがあります。マインド研修は、新入社員の社会人としての心構えや組織での適切なふるまいを育成する研修です。

目標設定例:

  • 時間厳守:遅刻を避け、やむを得ない場合は速やかに連絡
  • 自責の姿勢:他責の発言を控え、自己責任の意識を持つ
  • 主体性の発揮:積極的に仕事を探し、会議では必ず発言する

これらの目標を通じて、社会人としての基本的マインドセットを確立し、組織に貢献する姿勢を養います。

・コミュニケーション研修

コミュニケーション研修は、社内外での効果的な対話力向上を目指す研修です。社内でのコミュニケーション力が上がるだけでなく、お客様のニーズを理解して提案するなど、交渉力の向上も見込めるものです。

目標設定例:

  • 1日に1度、先輩社員に自ら話しかける
  • 自身のアウトプットに対し、積極的にフィードバックを求める
  • 学んだスキルを活用し、成約率を10%アップ

これらの目標を通じて、主体的かつ効果的なコミュニケーション能力を養い、業務効率と成果の向上を図ります。

・ハラスメント研修

ハラスメント研修は、職場での各種ハラスメント防止を目的とします。2022年4月施行のパワハラ防止法により、全企業でのパワハラ防止が義務化され、その重要性が高まっています。

目標設定例

  • ハラスメントの種類と事例を理解
  • 月1回、学習内容を振り返り自己の行動を見直す
  • ハラスメント防止に向けた具体的な行動計画の作成と実践

これらの目標を通じて、ハラスメントのない健全な職場環境の構築を目指します。

・コンプライアンス研修

コンプライアンス研修は、情報漏洩やマナー違反などの不祥事によって会社に損害を与えないための研修です。「これは問題ないだろう」と実施したことがコンプライアンス違反になるケースもあります。コンプライアンス研修は法令遵守と企業倫理の徹底を目的とし、会社と社員を守るために不可欠な研修です。

目標設定例:

  • コンプライアンス事例学習と自社業務で違反になりそうな業務を抽出
  • 月1回の情報共有会を開催
  • 公共Wi-Fi利用禁止、社外でのPC管理徹底
  • SNSを本名で利用する際の適切な言動維持

これらの目標を通じて、コンプライアンス意識を高め、リスク管理能力を向上させます。

・情報セキュリティ研修

情報セキュリティ研修は、ITスキルの向上と情報管理の重要性を学ぶ機会です。日々進化をとげているIT環境下では、エンジニアでなくとも全社員に求められる重要なスキルとなっています。

目標設定例:

  • 最新のセキュリティ脅威と対策の理解
  • 自社業務のセキュリティリスク分析と対策立案
  • 3ヶ月ごとの全使用サービスのパスワード更新
  • 月1回のセキュリティニュース共有会開催

これらの目標を通じて、継続的な情報セキュリティ意識の向上と実践的なスキル適用を目指します。

まとめ

​​​​​​​

社員研修には、適切な目標設定が不可欠です。

ただ目標設定をゼロから考えようとすると、手がとまってしまうかもしれません。

本記事を参考に、目的の理解、具体性、測定可能性、達成可能性、魅力的な内容といったポイントを押さえ、各研修テーマに応じた目標を設定していきましょう。

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