LMS(学習管理システム)とは? 社内研修の管理に役立つ機能を紹介
LMSはLearning Management Systemの略で、「学習管理システム」ともいわれています。
eラーニングを円滑に実施するのに優れたシステムで、受講者がログインして受講する機能、管理者が学習教材の配信、受講状況、成績などを管理する機能を有しています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、対面で行う集合研修が難しくなったことで、自宅で受講でき、研修の管理がしやすいLMSが一気に普及しました。
この記事では、社内研修をLMSで実施・管理したい研修担当者向けに、LMSの機能やメリットについて解説します。
目次[非表示]
- 1.LMSでできること~代表的な機能4つ
- 1.1.学習コンテンツの作成・管理
- 1.2.受講者の管理
- 1.3.受講者の進捗・成績管理
- 1.4.受講者への連絡
- 2.LMSの種類~種類は大きく分けて2つ
- 3.LMSのメリット
- 4.LMSを選ぶポイント
- 4.1.マルチデバイスに対応しているか
- 4.2.自社コンテンツが作成可能か
- 4.3.自社の目的・用途に合った機能があるか、カスタマイズできるか
- 4.4.きちんとしたサポート体制があるか
- 5.LMSならイー・コミュニケーションズの「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください
LMSでできること~代表的な機能4つ
LMSはさまざまなベンダーが扱っていますが、管理者ができる代表的な機能は次の4つです。
- 学習コンテンツの作成・管理
- 受講者の管理
- 受講者の進捗・成績管理
- 受講者への連絡
一つずつ詳しくみていきましょう。
学習コンテンツの作成・管理
社内研修で実施するコンテンツを作成する機能です。テストやアンケート、動画、スライドなどを組み合わせてコンテンツを作成することができます。
コンテンツのデータを保存・蓄積し、データベースとして利用したり、コンテンツの更新をすることも可能です。印刷する必要がないので、研修直前に最新の情報に更新したり、修正・追加したりするのも簡単です。
さらにコンテンツを組み合わせてコースを作成し、属性を指定して対象者に配信することができます。そのほか、期間も指定できるなど、コンテンツ配信の自由度を高めてくれます。
受講者の管理
受講者の管理を行う機能です。属性(入社年・所属・役職など)とともに受講者を登録することが可能です。そのほか任意の設定でグループを作成・登録することもできます。
一度登録してしまえば、成績や受講状況などが連動して記録されます。労力なしで受講者情報と成績情報を結びつけることができます。
属性や成績など条件を設定して抽出したり、抽出結果を分析したりすることも可能です。
受講者の進捗・成績管理
リアルタイムの受講状況の進捗管理や成績の管理ができる機能です。管理者側は「誰が」「どこまで学習しているか」を把握することができます。受講者も自分の成績や学習状況を管理することが可能です。
さらにリアルタイムのデータだけでなく、過去の受講状況や成績などのデータも蓄積されます。ステップアップしていく研修でも、全受講者についてどこまで受講しているか、過去の成績の推移など履歴の管理ができるため、利用促進などの仕組みづくりにも便利に活用できます。
進度や成績が自動的に記録されるためデータベース作成が不要となり、労力が大幅に削減されます。
受講者への連絡
受講者を条件で絞り込んで、対象者だけにお知らせやメールを送信できる機能です。受講状況の確認もできるので、受講が進んでいない人を抽出して必要な人だけに連絡することも可能です。
対象の抽出と連絡をワンストップで行うことができます。
LMSの種類~種類は大きく分けて2つ
LMSの種類は大きく分けて次の2つがあります。
- オンプレミス型
- クラウド型
それぞれみていきましょう。
オンプレミス型
オンプレミス型は、自社のサーバー内にLMSを構築するものです。
カスタマイズが自由にできる、自社のネットワークを使用するため、セキュリティが高いなどのメリットがあります。
一方で、自社で構築、運用まで行う必要があるため、ネットワーク障害時には自社で対応しなければなりません。時間とコストがかかる点はデメリットです。
クラウド型
クラウド型は、ベンダーが提供するクラウド上のサーバーに構築されているLMSを、インターネットを介して利用するものです。
自社でサーバーを用意する必要がないので、導入後にすぐに使え、運用がしやすいなどのメリットがあります。
一方で、カスタマイズに限界があり、自社に応じた細かい設定をしたい場合は難しいなどのデメリットがあります。
以前は、セキュリティ面の懸念からクラウド型を避ける企業も多かったですが、近年はセキュリティ面の向上により、クラウド型が主流になっています。
LMSのメリット
LMSにはさまざまなメリットがあります。受講者側・管理者側に分けて解説します。
受講者側のメリット
- 好きな場所、好きなときに受講できる
- 成績が可視化されるので自分の実力を把握しやすい
- どこまでやったかなどの、進捗管理が簡単
デメリットは集合研修のような一体感が得られない、即時の質問が難しいなどです。
管理者側のメリット
- 集合研修のように時間やコストがかからず、工数やコストの削減ができる
- 受講者の登録やコンテンツの管理をwebブラウザ上で簡単にできる
- 受講者の学習状況・成績を一括管理できる
デメリットはLMS導入にコストがかかること(その分時間と労力を削減できる)などです。
受講者側も管理者側も、LMSのプラットフォーム上ですべて完結するので、両者にとってメリットの多いシステムです。
LMSを選ぶポイント
LMSにはさまざまな機能がありますが、選ぶポイントは4つあります。
- マルチデバイスに対応しているか
- 自社コンテンツが作成可能か
- 自社の目的・用途に合った機能があるか、カスタマイズできるか
- きちんとしたサポート体制があるか
詳しくみていきましょう。
マルチデバイスに対応しているか
移動時間や隙間時間にも受講しやすいように、PC以外のタブレットやスマートフォンに対応しているかは大切なポイントです。
マルチデバイスに対応していると、PCを持たない部門の従業員もスマートフォンなどを利用してスムーズに受講することができます。
自社コンテンツが作成可能か
自社の社員教育で使っていた教材がある場合や、自社特有の内容を研修に盛り込みたい場合などは、自社コンテンツを作成・配信できるかがポイントになります。
すでに搭載されているコンテンツだけを使用するLMSは低価格な場合が多いですが、その分自社コンテンツの作成が制限されてしまうため、検討が必要です。
自社の目的・用途に合った機能があるか、カスタマイズできるか
自社の目的や用途に合った機能が搭載されているかも重要なポイントです。
例えば、動画をたくさん使いたい場合は、動画の機能が充実しているかの確認が大切です。
受講者や部署が多い場合は、受講者の登録や部署での管理がしやすいか、また自動リマインド機能があるかなどが大切になります。
また、1回のユーザー認証で異なる複数のシステムにアクセスできるシングルサインオン(Single Sign On:SSO)を利用したい、修了者に認定証の発行をしたい、自社のイメージに合わせてLMSのデザインを変更したいなどの要望がある場合に、カスタマイズが可能かどうかも重要になります。
きちんとしたサポート体制があるか
自社で運用していく際に、複数の担当者がいたり、担当者の入れ替わりが想定されたりする場合は、マニュアルが整備されていると安心です。
また、導入時や運用時に使い方などを気軽に相談できる窓口があることも重要なポイントです。
無償か有償かを含め、サポート体制があるかも確認しておきましょう。
LMSならイー・コミュニケーションズの「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください
SAKU-SAKU Testingは、社員研修に必要な機能が備わっているLMSです。管理者の使いやすさを追求し、直感的な操作性で簡単にコンテンツの搭載やテストの作成が可能です。また、受講者の受講状況やテスト結果をリアルタイムで管理できます。
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