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社員登用試験を実施する際のポイントとは?流れや試験内容について詳しく解説します

社員登用試験は、非正規雇用労働者が正社員として昇進するために必要なステップです。
この試験は会社ごとに異なる基準・内容をもっており、非正規雇用労働者の能力や適性を見極めるために実施されます。
本記事では、社員登用試験の具体的な流れや試験内容、そして注意すべきポイントについて詳しく解説しますので、ぜひお役立てください。

目次[非表示]

  1. 1.社員登用制度の概要
  2. 2.非正規雇用労働者と正社員の違いは?
    1. 2.1.正社員の特徴
    2. 2.2.契約社員の特徴
  3. 3.なぜ社員登用制度を導入するのか?
    1. 3.1.社内で勤務している非正規雇用労働者の能力を最大限に活用できる
    2. 3.2.雇用における安定性の提供が可能になる
  4. 4.社員登用試験の流れ
    1. 4.1.①書類選考
    2. 4.2.②筆記試験
      1. 4.2.1.SPIによる適性検査
      2. 4.2.2.一般常識に関わる問題
      3. 4.2.3.小論文試験
    3. 4.3.③面接
      1. 4.3.1.どのような質問が適正か?
  5. 5.社員登用試験実施の際のポイント
    1. 5.1.同僚や上司のサポートが重要
    2. 5.2.社員登用での評価基準を明確にする
    3. 5.3.評価者が偏った部門にならないようにする
    4. 5.4.合否問わず全員にアフターフォローを行う
  6. 6.社員登用試験に「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください

社員登用制度の概要

社員登用制度は、主にパートやアルバイト、契約社員などの非正規雇用労働者を正社員に転換する制度です。
この制度の特徴は、社員が会社における自分の適性や業務内容を理解し、企業もその社員を評価できる点にあります。雇用関係を維持しつつ、相互に信頼関係を築くことが可能なため、多くの企業で導入されています。
正社員としてのステータスが得られることで、社員のモチベーション向上につながり、また企業も優秀な人材を持続的に活用しやすくなります。
この制度を取り入れるにあたり、面接や筆記試験などの評価手段を通じて、登用に相応しい人材を見極める体制を整えましょう。
制度をうまく活用することで、非正規雇用労働者の離職率低下に繋がり、さらには企業への忠誠心を高める役割も果たせます。

非正規雇用労働者と正社員の違いは?

ここでは、非正規雇用労働者と正社員の違いを契約社員を例に、解説していきます。

両者の顕著な違いは、雇用契約の内容と雇用形態にあります。

正社員の特徴

正社員は無期限で雇用され、将来的に高い安定性が約束されることが多いです。
通常は長期的なキャリアを見据えて、より多くの福利厚生や特典を受けることができる立場にあります。

契約社員の特徴

正社員に比べて契約社員は、特定の期間や業務に対して雇用されており、契約期間が満了することで雇用が終了することが一般的です。
契約社員になる方は、雇用契約に基づいて業務を遂行するため、多くの場合、雇用者の期待に応じた職務を短期間でこなすことが求められます。
また、正社員と異なり、契約社員は労働条件や待遇が限定的であることが多く、昇進や昇給の機会も限られることが多い状況です。

したがって、社員登用制度を活用することで、契約社員が正社員として安定した雇用を目指すことが可能となり、キャリアの選択肢を広げるきっかけともなります。
契約社員が正社員を目指すことは、企業にとっても、貴重な人材を確保する手段となります。

なぜ社員登用制度を導入するのか?

社員登用制度には、多くのメリットがあるため、社員登用制度を導入している企業が多いです。

社内で勤務している非正規雇用労働者の能力を最大限に活用できる

1つ目は、すでに社内で勤務している非正規雇用労働者の能力を最大限に活用できる点です。非正規雇用から正社員に転換することで、企業は短期間で業務に精通した人材を確保できます。これにより、業務の円滑な運営が可能となり、企業の生産性が向上します。
また、社内からの人材登用は、組織文化や企業理念を理解しているため、チームワークやコミュニケーションの向上にも繋がります。

雇用における安定性の提供が可能になる

2つ目に、雇用の安定性を提供できることが挙げられます。非正規雇用労働者としては、正社員としての職を得ることで、キャリアの展望が広がり、労働意欲も向上します。
企業側としては、正社員登用によって企業の離職率が低下し、安定した人材の確保につながるのです。

社員登用制度は企業が社会的責任を果たす方法でもあり、働き方改革に適応した形での雇用管理を実現する手段ともなります。

社員登用試験の流れ

ここでは、社員登用までの試験の流れについて解説します。

①書類選考

まずは書類選考から始まります。この段階では、応募者が提出した履歴書や職務経歴書が評価されますが、特に志望動機が注目されます。志望動機は、応募者がなぜ社員登用試験を受けたいのか、その理由や熱意を示す重要な要素です。書類選考を通じて、企業は応募者がどの程度企業の文化にマッチしているかを判断する手がかりを得ることができます。
応募者側は、過去の職務経験や具体的な成果についても見られるため、自身の実績を分かりやすく伝えることが求められます。書類選考で良い印象を与えることが、次のステップへの足がかりとなるため、十分に準備を整えることが肝心です。

②筆記試験

筆記試験は、社員登用試験の中核をなす重要なプロセスです。この試験では、一般的に知識や論理力を測定する問題が出題されます。特にSPI(総合適性検査)などが取り入れられており、応募者の適性を客観的に判断するための有力な手段です。SPIの内容は復習が難しい場合もあり、応募者は自分の思考力や知識を試されることとなります。一般常識に関わる問題の出題も多く、時事問題や学術的な知識が問われることが一般的です。この段階で応募者は、自身の理解度や業務に対する知識をアピールできるチャンスです。そのため、幅広い知識をもち、冷静に問題に取り組む能力が求められます。

SPIによる適性検査

SPI(総合適性検査)は、リクルートが開発した試験で、多くの企業で採用されている評価基準です。この検査は、知的能力を測るための「能力検査」と、個人の性格や適性を評価する「性格検査」の二部構成になっています。特に難易度が高いとされる問題が出題されるため、応募者はスキルや思考力をしっかりと示す必要があります。SPIは、企業にとっても応募者を多面的に理解する手段として重要であり、応募者は自分自身の強みを効果的に活用することが求められます。適性検査は、過去の経験や実績だけでなく、思考過程や問題解決力を見極める材料ともなるため、十分な準備が望まれます。

一般常識に関わる問題

一般常識に関わる問題は、社員登用試験の筆記試験において非常に重要です。特に時事問題や社会的なトピックについての知識が問われることが多いです。これにより、応募者が最新の情報を日ごろから得ているか、それによって考え抜く能力があるか評価されます。また、国語力や数学的な問題の出題が多く、文章理解力や論理的思考力が試される場面も増加しています。応募者は、こうした問題への対策を考慮に入れることで、自分自身の実力を的確に示すことができ、次のステップへと進む準備が整います。

小論文試験

小論文試験は、社員登用試験において思考力や表現力を測定するために重要な試験です。この試験では、応募者が与えられたテーマに対して自らの意見や考えを論理的に展開する必要があります。文章の長さは通常400文字から1200文字程度で、明確で分かりやすい構成が求められます。小論文のテーマは、社会的課題や業務に関連するトピックなど多岐に渡ります。応募者は、思考力だけでなく、文章の構成や表現方法も意識しなければなりません。こうした試験を通じて、自身の理念や働きへの意欲をアピールするチャンスとなります。

③面接

面接は、社員登用試験の最終ステップとして、人間性や業務への適応度を確認する重要な場となります。この段階では、応募者の過去の経験や使命感が企業にどのように合致するかを吟味します。面接官は、単にスキルだけでなく、考え方や価値観についても深い問いかけを行いましょう。
応募者は日常の業務や過去の経験に基づいて、具体的なエピソードを交えて回答することが求められます。リラックスした状態で自分を表現できるかが、選考の結果に大きく影響するため、準備を入念に行うことが重要です。

どのような質問が適正か?

面接時にされる質問は、志望動機やキャリアプラン、業務に対する価値観など多岐に渡ります。特に、応募者が自身の強みやこれまでの経験を踏まえてどう考えるかを問うことが多いです。企業側は、たくさんの選択肢がある中で、応募者がどのように自分を差別化し、強みをアピールするかを試しましょう。
応募者は状況に応じた柔軟な回答力や協調性も評価されるため、具体的なエピソードをもっていると有利になります。面接対策として、シミュレーションを行い、自己の意見を明確に表現できるように準備することが重要です。

社員登用試験実施の際のポイント

次に社員登用試験を行う際のポイントについてみていきましょう。

同僚や上司のサポートが重要

社員登用試験の成功には、同僚や上司からのサポートが不可欠です。応募者に対して周囲がどのように接するかが、試験を受ける際の精神的な支えになります。特に、上司の推薦や適切なフィードバックは、応募者にとって心強い要素です。また、同僚からの情報やアドバイスも、準備の過程で非常に役立つことがあります。サポート体制が整った職場では、応募者は安心して試験に臨むことができ、実力を十分に発揮する可能性が高まります。そのため、試験実施前にチーム全体で支援体制を確立することが重要です。

社員登用での評価基準を明確にする

社員登用試験の評価基準を明確に設定することは、選考過程における公正性を保つために重要です。具体的な評価基準があれば、応募者は試験に対して何を重視すればよいのか、またどのように自己アピールすればよいのかを理解しやすくなります。透明性のある評価基準は、応募者の納得感を高め、試験の結果を受け入れやすくします。さらに、評価基準を設定する際には、企業のニーズや目指す人材像に沿った内容にすることが重要で、これにより応募者の職務適性や将来性を正確に測ることが可能になります。結果として、試験の信頼性と効果が増し、より適切な人材の選出につながります。

評価者が偏った部門にならないようにする

試験を公平に実施するためには、評価者が特定の部門に偏らないようにすることが必要です。多様な評価者が参加することで、応募者に対する評価が客観的かつ多角的なものになります。部門ごとに異なる視点や基準が導入されることで、応募者の強みが見えやすくなり、適切な選考が実現します。
逆に、特定の部門からの評価が優先されると、応募者の全体像が見えにくくなり、誤った判断を招く原因になることがあります。したがって、応募者の多様性を意識した選定が、より公正な登用試験を実現する鍵となります。

合否問わず全員にアフターフォローを行う

社員登用試験の結果に関わらず、全応募者にアフターフォローを行うことは非常に大切です。合格者に対しては新たな役割に向けた支援を行い、惜しくも不合格となった人には次回への改善点を示すフィードバックが重要です。
このアフターフォローがあることで、応募者は自身の成長を感じやすく、次回の試験に向けて前向きになれるでしょう。また、企業側も応募者に対し真摯な姿勢を伝える良い機会となり、信頼関係の構築にもつながります。
結果として、組織全体の雰囲気が向上し、士気の高いチーム作りへとつなげることができるのです。

社員登用試験に「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください

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