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社員登用制度って?登用条件やポイントを解説します

社員登用制度は、派遣社員や契約社員などが正社員に切り替えができる制度です。
この制度は、多くの企業で導入されており、現場での実績や能力、会社のニーズに基づいて判断されます。
本記事では、社員登用制度の概要、メリット・デメリット、登用されやすい人の特徴や選考プロセスについて詳しく解説します。現在非正規雇用として働く方や、正社員への登用を目指している方にとってお役にたてれば幸いです。

目次[非表示]

  1. 1.社員登用制度とは何か?
  2. 2.社員登用制度はどの会社でもあるのか?
  3. 3.契約社員と正社員の違いとは?
  4. 4.正社員登用のメリット・デメリット
    1. 4.1.正社員登用のメリット
      1. 4.1.1.メリット①:収入の安定
      2. 4.1.2.メリット②:キャリアアップの機会
      3. 4.1.3.メリット③:福利厚生の充実
      4. 4.1.4.メリット④:社会的信用度の向上
    2. 4.2.正社員登用のデメリット
      1. 4.2.1.デメリット①:拘束時間が長くなる
      2. 4.2.2.デメリット②:仕事・責任が増える
      3. 4.2.3.デメリット③:異動や転勤がある
      4. 4.2.4.デメリット④:副業ができない可能性がある
  5. 5.社員登用されやすい人の特徴・ポイント
    1. 5.1.業務に対して真剣に取り組んでいる
    2. 5.2.社員登用への意欲を表明している
    3. 5.3.まわりと積極的なコミュニケーションがとれる
    4. 5.4.後輩の教育・指導をしている
  6. 6.社員登用までの選考プロセス
    1. 6.1.社内試験
      1. 6.1.1.ステップ①書類選考
      2. 6.1.2.ステップ②筆記試験
      3. 6.1.3.ステップ③面接
        1. 6.1.3.1.面接でよくある質問とその対策
    2. 6.2.年齢制限やその他の考慮点
  7. 7.正社員・契約社員を目指すための他の方法
    1. 7.1.紹介予定派遣
    2. 7.2.正社員求人へ応募
  8. 8.社員登用に関するQ&A
    1. 8.1.社員登用制度がある会社で必ず社員になれるのか?
    2. 8.2.社員登用制度がない会社でも正社員になれるのか?
  9. 9.社員登用制度を利用する際の注意点
    1. 9.1.契約形態によっては安易に話を進められない場合がある
    2. 9.2.正社員登用の難易度は高い
    3. 9.3.実際には登用実績がないパターンもある
    4. 9.4.切り替え後の年収や待遇
      1. 9.4.1.年収アップは望めるか
      2. 9.4.2.待遇の変化

社員登用制度とは何か?

社員登用制度とは、契約社員や派遣社員が一定の条件をクリアすることで正社員として登用される制度です。
この制度の目的は、優れた人材を正社員として確保し、安定した労働力を維持することにあります。社員登用制度は、多くの企業で導入されており、具体的な登用条件やプロセスは企業によって異なります。通常、ある一定期間の勤務や評価、スキルチェックなどが必要となります。
この制度を利用することで契約社員は正社員へのステップアップを目指すことができ、企業側も優れた人材を長期的に確保できるというメリットがあります。

社員登用制度はどの会社でもあるのか?

社員登用制度はどの会社でもあるのかという疑問をもつ方は多いでしょう。
実際、社員登用制度があるかどうかは企業によって異なります。一部の大企業では、長期雇用を前提とした労働力確保のために社員登用制度が整備されています。
しかし、中小企業やベンチャー企業では、この制度が設けられているケースは少ないかもしれません。したがって、求職活動を行う際には、企業の採用情報を十分に確認し、社員登用制度が存在するかどうかをチェックすることが重要です。特に、長期的な安定雇用を志向する場合、この情報は非常に重要な判断材料となります。
また、面接時に採用担当者に直接確認することもおすすめです。通常の求人情報には明記されていないことが多いため、早い段階で確認しておくと、将来的なキャリアプランを立てやすくなります。

契約社員と正社員の違いとは?

契約社員と正社員の違いは、雇用形態や待遇に大きく影響を及ぼします。
まず、契約社員は通常、一定の契約期間が設けられており、その期間が終了すると契約が自動更新されるか、一定の手続きを経て更新されることがあります。
一方、正社員は無期限の雇用契約を結んでいるため、安定した長期雇用が保証されます。
次に、それぞれ待遇も異なります。契約社員は正社員に比べて給与やボーナスの面で劣ることが多く、福利厚生も限定的であることが一般的です。例えば、年次有給休暇や健康保険、厚生年金などの福利厚生が正社員と比べて充実していない場合が多いです。このため、契約社員は福利厚生や給与面での不安を感じることがあるかもしれません。
さらに、キャリアパスや昇進のチャンスも異なります。契約社員は通常、業務内容が限定され、昇進やキャリアアップの機会が限られている場合が多いです。
一方、正社員は多様な業務に携わり、昇進や部門間の異動など、キャリアの幅が広がるチャンスが多いです。
これらの違いを理解することで、自分のキャリア目標に合った雇用形態を選ぶ際の判断材料とすることができます。

正社員登用のメリット・デメリット

正社員登用のメリット・デメリットについてみていきましょう。

正社員登用のメリット

まずは正社員登用のメリットについて解説します。

メリット①:収入の安定

正社員になることで、毎月の固定給とともに、多くの企業では年2回以上のボーナスが支給されることが一般的です。これにより、家計の計画が立てやすく、長期的な生活設計も安定します。
また、昇給のチャンスもあり、努力次第で給与を増やすことも可能です。

メリット②:キャリアアップの機会

正社員になると長期的なキャリアプランがたてやすくなります。
自己研鑽の機会も多く、社内での様々なプロジェクトに参加することでスキルアップが期待できます。
これにより、将来的な昇進や異動のチャンスも増え、キャリアの幅が広がります。

メリット③:福利厚生の充実

正社員になると、健康保険や厚生年金、企業年金制度など、充実した福利厚生を受けることができます。
これにより、医療費負担の軽減や老後資金の積立が容易になります。
また、住宅手当や通勤手当など、生活を支える各種手当も受給できるようになる可能性が高いです。

メリット④:社会的信用度の向上

正社員としての地位は、社会的な信用度を高めます。
特に、住宅ローンやクレジットカードの審査においては、正社員のほうが有利とされます。
また、家庭をもつ際にも安定した収入が約束されるため、様々な方面から信頼を得やすくなります。

正社員登用のデメリット

次に正社員登用のデメリットについて解説します。

デメリット①:拘束時間が長くなる

正社員になると、労働時間が長くなる場合があります。
企業の繁忙期によっては、残業や休日出勤が多くなることがあり、プライベートの時間が削られる可能性があります。
これにより、今までよりワークライフバランスを取ることが難しくなる危険性があります。

デメリット②:仕事・責任が増える

正社員は契約社員に比べて業務範囲が広く、職責も大きくなります。
プロジェクトリーダーや管理職など、各種責任の重いポジションを担当することがあり、精神的なプレッシャーも増えがちですが、逆にいえば刺激的な環境によりモチベーションの維持にも繋がるといえます。

デメリット③:異動や転勤がある

正社員は異動や転勤の可能性が高くなります。
企業の方針や業務の必要性に応じて、任意のタイミングで転勤を命じられることがあります。これにより、住環境や人間関係が大きく変わるリスクがあります。

デメリット④:副業ができない可能性がある

正社員としての契約には、副業禁止の条項が含まれている場合があります。
転勤や労働時間の制約もあり、自由に副業を行うことが難しいケースが多いです。これにより、自己の経済活動が制限される可能性があります。

社員登用されやすい人の特徴・ポイント

どのような人が社員登用されやすいのでしょうか?ここでは、社員登用されやすい人の特徴やポイントについて詳しくみていきます。

業務に対して真剣に取り組んでいる

業務に真剣に取り組んでいる姿勢は、多くの企業で非常に評価されます。
積極的に取り組むことで、上司や同僚からの信頼も得やすくなります。この積極的な姿勢をアピールするためには、常に高い業務パフォーマンスを心掛け、プロジェクトに対してリーダーシップを発揮することも重要です。
また、自分から新しいアイディアを提案する、問題解決に取り組む姿勢を示すことで、企業に対する貢献度をアピールできるでしょう。

社員登用への意欲を表明している

社員登用されるためには、まず自分がその希望をもっていることを明確に表すことが重要です。
上司や人事担当者に対して、自分のキャリアプランの中に正社員登用が含まれることを伝え、アピールすることで登用の機会が増えるでしょう。
具体的なキャリア目標を設定し、それに向けた具体的な行動計画を示すことで、企業も社員登用を真剣に検討してくれます。

まわりと積極的なコミュニケーションがとれる

コミュニケーション能力は、どの職場でも非常に重要です。
周囲のメンバーとの円滑なコミュニケーションを図ることで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。問題が発生した際にも、迅速に解決するためには、日頃から積極的なコミュニケーションを心掛けることが求められます。
また、部署を問わず社内のネットワークを広げることで、情報収集能力や問題解決能力も向上し、総合的な業務パフォーマンスが評価されやすくなります。

後輩の教育・指導をしている

後輩の教育や指導を積極的に行うことで、自分自身の能力も向上します。
教えることを通じて、自分の知識やスキルの再確認ができ、さらに深い理解を得ることができます。企業にとっても、後輩を育てる力がある社員は会社にとって非常に価値が高く、評価されやすいのです。
後輩の成長をサポートすることで、チーム全体の能力向上に貢献し、自身のリーダーシップを発揮するチャンスにもなります。

社員登用までの選考プロセス

社員登用の際、社内でいくつかの選考があり、それぞれ合格する必要があります。順番に解説していきます。

社内試験

社員登用の第一ステップとして、社内試験が実施されることが一般的です。
この試験は主に、書類選考→筆記試験(専門知識テストなど)、面接試験の順で実施され、内容は企業によって異なります。
以下に、代表的な社内試験の流れを説明します。

ステップ①書類選考

書類選考とは、提出された履歴書や職務経歴書、正社員登用希望理由書などの書類を基に行われる試験です。
この段階で、企業は候補者の経歴やスキル、志望動機を確認します。なぜ正社員になりたいのか、その理由を明確に記載することが重要です。
特に、自分のキャリアプランやその企業で正社員としてどのように貢献できるのかを具体的に述べることが選考通過の鍵となります。

ステップ②筆記試験

筆記試験では、基本的な問題から専門的な内容まで、さまざまな知識が問われます。
一般常識問題や、企業独自の問題が出題されることが多いです。準備としては、社内での業務に関連する知識や、一般常識に関する問題集を活用しておくと良いでしょう。この試験の結果も、社員登用に大きく影響します。

ステップ③面接

面接は、社員登用試験の中で最も重要なステップです。
面接では、候補者の人柄やコミュニケーション能力、企業への適応性が評価されます。また、具体的な業務経験やスキルについても深掘りされる場でもあります。

面接でよくある質問とその対策

面接では、よくある質問に対する準備が重要です。
「なぜ正社員を希望するのか?」や「自己紹介」、「過去の業務経験」などが典型的な質問です。また、「希望年収はどのように考えているか?」など、具体的な条件についても問われることがあります。これらの質問に対しては、事前にしっかりと準備をし、自分の考えや希望を明確に伝えることが大切です。

年齢制限やその他の考慮点

社員登用に際しての年齢制限は企業によって異なります。
一般的には、年齢制限が設けられていない場合も多いですが、特定のポジションや業界によっては年齢制限があることもあります。また、家庭事情や健康状態など、他の考慮点も企業の判断基準に含まれます。そのため、自分の状況に最適な企業を選び、適切な準備を行うことが重要です。

正社員・契約社員を目指すための他の方法

社員登用以外にも正社員・契約社員になれる別の方法をご紹介します。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、一定期間の派遣契約を経て、その後正社員や契約社員として雇用されることを前提とした派遣契約です。
この方式では、派遣先企業で実際の業務を通じて、自分のスキルや仕事への適性を事前に確認することができます。企業側も同様に、候補者の働きぶりを見定めた上で、正式な採用を検討できるメリットがあります。紹介予定派遣を利用することで、求人情報だけでは分からない職場の雰囲気や具体的な業務内容を実際に体験できるため、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

正社員求人へ応募

最も直接的な方法は、正社員としての求人に応募することです。
インターネットの求人サイトや企業の採用ページ、求人雑誌などを利用して、自分に合った求人を見つけましょう。正社員求人に応募する際は、しっかりとした履歴書と職務経歴書を準備し、自分のスキルや経験をアピールすることが重要です。
また、面接の準備もしっかりと行い、企業が求める人材像に自分が合致していることを伝えることが成功の鍵となります。求人に応募する際には、自分の希望やキャリアプランを明確にし、企業との相性を見極めることが大切です。

社員登用に関するQ&A

ここでは、社員登用に関する疑問点について解説していきます。

社員登用制度がある会社で必ず社員になれるのか?

社員登用制度があるからといって、必ずしも社員になれるわけではありません。
この制度はあくまで一定の条件を満たした場合にのみ適用されるものです。例えば、業績評価やスキルが基準に達していること、会社がそのタイミングで正社員を必要としていることなどが必要となります。
また、社員登用には社内試験や面接が含まれることが多く、これらをクリアすることが前提とされています。したがって、自身の業績を積み上げるとともに、登用に向けた準備が重要です。

社員登用制度がない会社でも正社員になれるのか?

社員登用制度がない会社でも、正社員になる方法はあります。
例えば、業績が認められた場合や、特定のポジションが空いた時に推薦を受けるケースです。企業によっては正式な制度がなくても、実績や業績を評価して個別に正社員登用を検討する場合もあります。
また、他の部署やチームへの異動を希望することで、正社員のポジションを得るチャンスが生まれることもあります。いずれにせよ、会社内でのコミュニケーションや、自身のスキルアップが重要となります。

社員登用制度を利用する際の注意点

社員登用制度を利用する際には、いくつかの注意点があります。詳しく解説していきます。

契約形態によっては安易に話を進められない場合がある

現在の契約形態が、アルバイトや契約社員など直接雇用されている場合は、正社員登用に際して特段問題はないのですが、派遣社員の場合は慎重になる必要があります。
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結んでいるため、派遣契約期間満了までは基本的に切り替えできないことになっています。事前相談もなく、正社員へ切り替えの話を進めてしまうと思わぬトラブルに発展する危険性があります。
このような事態にならないために、派遣会社の担当者を含めた話し合いの場を設けましょう。

正社員登用の難易度は高い

正社員登用制度は、企業とのミスマッチングが少なく、安定した雇用を望む人にとっては非常に活用したい制度ですが、難易度が高い点は念頭に置いておきましょう。
基本的には社内試験が実施され、合格基準に達した場合のみ晴れて正社員として登用されることになります。社内試験も書類選考、筆記試験、面接など多くの段階があることが想定されるため、一般的な正社員試験と同じように準備する必要があります。

実際には登用実績がないパターンもある

企業のHPなどに正社員登用ありと明記されていても、実際には切り替えた事案がない可能性もあります。
正社員雇用をちらつかせ、スキルの高い人材をつなぎ留める悪質な場合もあるため見極めが必要となります。 
例えば、面接時に角が立たないよう面接官に確認したり、派遣社員の場合は派遣会社の担当者を通して確認してもらいましょう。

切り替え後の年収や待遇

正社員になると非正規雇用より福利厚生が充実したり、収入の安定が望めます。一方で、以下の点に注意が必要です。

年収アップは望めるか

例えば派遣社員の場合、賞与がない分、月収が高めに支給されていることがあります。正社員の場合、毎月の手取りが減ってしまうことが多いため、月収と賞与をトータルでみて判断する必要があります。
また、みなし残業(固定残業)制度を導入している企業もあるため、自分の働き方に合っているか事前に確認しましょう。

待遇の変化

正社員へ切り替わると、拘束時間や労働時間が長くなることが想定されます。サービス残業ではなく、残業手当がきちんと支給されるか、休日出勤をした際に振替休日の取得ができるかなど確認する必要があります。
企業によっては、非正規雇用より待遇が悪くなる可能性もあり、雇用条件を鵜吞みにせず、納得いくまで都度交渉していくことも大切です。

 

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