マイクロラーニングは学習効果が高い!活用のポイントを紹介
スマートフォンの普及やリモートワークの推進によって、マイクロラーニングを社員教育に取り入れる企業が増えています。マイクロラーニングはモバイルデバイスで学習可能なため利便性が高く、導入を検討している企業様も多いのではないでしょうか。
本記事では、マイクロラーニングのメリット・デメリット、企業に取り入れる場合の活用シーンについてご紹介します。
目次[非表示]
- 1. マイクロラーニングとは?
- 1.1.短時間で学習するスタイルのこと
- 1.2.eラーニングとの違い
- 2.マイクロラーニングの効果・メリット
- 2.1.学習効果が高い
- 2.2.通勤時間や空き時間を活用して気軽に学習できる
- 2.3.コンテンツの作成・修正が簡単
- 3.マイクロラーニングのデメリット
- 3.1.専門的な知識の習得には向かない
- 3.2.コミュニケーションが必要な学習には向かない
- 4.マイクロラーニングの活用におすすめのシーン
- 4.1.新入社員の教育
- 4.2.管理職の教育
- 4.3.語学研修
- 4.4.さまざまな研修の補助
- 4.5.教育計画や育成プランの材料として活用
- 5.まとめ
マイクロラーニングとは?
ここでは、マイクロラーニングの概要と、混同しやすいeラーニングとの違いについて解説します。
短時間で学習するスタイルのこと
マイクロラーニングは動画やクイズなど、1〜5分程度の短いコンテンツで学習するスタイルのことです。
基本的にスマートフォンを用いて学習を進めるため、モバイルデバイスが普及したミレニアム世代以降にとっては、PCで学習するeラーニングよりも相性が良いスタイルといえるでしょう。
従来一般的であった対面研修は拘束時間が長く、実施者と受講者の双方に負担がかかっていました。その点、マイクロラーニングは受講者が隙間時間などに気軽に学習できる点も特徴です。
マイクロラーニングを導入することで、「管理職はまとまった時間を確保しにくく研修実施が難しい」「全国にいる内定者に対しての育成・教育にも力を入れたい」といった課題を解決できます。
eラーニングとの違い
eラーニングはオンラインで学習するスタイルを指します。マイクロラーニングはeラーニングの一種ですが、大きな違いは「受講時間の長さ」です。
上記のとおり、マイクロラーニングの学習時間は1〜5分程度ですが、eラーニングは数十分〜1時間程度の学習コンテンツを配信します。
マイクロラーニングの効果・メリット
次に、マイクロラーニングを社員教育に取り入れる効果やメリットについて解説します。
学習効果が高い
マイクロラーニングは学習時間が短いことから集中力が続きやすく、効率的で学習効果が高い点が大きなメリットです。
人の記憶の定着率を表すグラフである「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間の脳は一度覚えた内容を1日後には74%忘れ、1ヶ月後には79%忘れるといわれています。すなわち、記憶の定着には繰り返し学習することが重要です。
マイクロラーニングであれば1コンテンツあたりの時間が短いため、学習内容を復習しやすく、知識の定着にたいへん優れた学習スタイルといえるでしょう。
出典:「エビングハウスの忘却曲線」(一般社団法人 日本経営心理士協会)
通勤時間や空き時間を活用して気軽に学習できる
マイクロラーニングはモバイルデバイスで受講できるため、通勤時間や待ち時間、昼休みなどの隙間時間を利用して学習でき、まとまった時間を確保する必要がありません。
忙しいビジネスパーソンにとって、仕事終わりや休日に研修を受けることは肉体的にも精神的にも負担がかかります。その点、隙間時間に学習できるマイクロラーニングであれば受講者のストレスや負担を軽減することが可能です。
コンテンツの作成・修正が簡単
管理者がコンテンツを作成したり、修正・更新したりする手間がかからない点もメリットです。
最新の情報を追加したり、テスト結果から受講者の苦手な学習範囲を増やしたりと、定期的にコンテンツを最適化できます。これまで対面研修や筆記試験などを行ってきた企業様では、社員教育における労力を大幅に削減できるでしょう。
マイクロラーニングのデメリット
マイクロラーニングは、その特徴ゆえに効果が期待できない教育内容もあります。ここでは、マイクロラーニングの活用には向かない知識やカリキュラムについて解説します。
専門的な知識の習得には向かない
画一的な業務スキルではなく、高度な専門知識を習得するには、定義や手法、実例などをあわせて分かりやすく説明しなければなりません。そのため、単元ごとに区切って学習するよりも、まとめて学習したほうが理解しやすく、効率的です。
マイクロラーニングは短くコンパクトな学習方法であるため、専門的な知識の習得や複雑で難しい内容を説明するのには適していません。
コミュニケーションが必要な学習には向かない
マイクロラーニングは基本的に講義形式やクイズ形式で行うため、リアルタイムでの対話はできません。そのため、コミュニケーションを通じてアイデアや知識を共有しあう研修や、グループディスカッションを取り入れたい研修には向いていません。
体系的な社員教育を組む際は、学習内容や目的に応じて、eラーニングや集合研修を併用すると良いでしょう。事前学習や理解度チェックなどの補助コンテンツとしてマイクロラーニングを導入するのもおすすめです。
マイクロラーニングの活用におすすめのシーン
これまでに解説したマイクロラーニングの特徴をふまえ、おすすめの活用シーンを5つご紹介します。
新入社員の教育
新入社員は実際の業務に取り組む前に、基本的なビジネスマナーや業界の基礎知識、企業の方針など、習得すべきことが多くあります。
このように、学習内容が幅広い新入社員への教育には、マイクロラーニングでコンテンツを短く分割するのが効果的です。集中力が持続しやすく、達成感も得られやすいため、各項目を着実に学ぶことができます。
名刺交換や電話対応などは、見て学べるロールプレイング方式の動画コンテンツを活用しましょう。
「定着につながる学習プログラムを取り入れたい」「内定者教育も行いたい」という企業様は、内定者~新入社員向けのマイクロラーニング「ビジネスファーストステップ」をご検討ください。
「イントロを読む→学習ドリルで問題を解く→解説を読む」という学習スタイルを採用しており、学習効果が高い点が魅力です。
総復習テストや受講後の振り返りテストによって、確実な知識の定着につながります。
管理職の教育
マイクロラーニングは、忙しくてまとまった時間を確保するのが難しい管理職の育成・教育にもおすすめです。いつでも好きなタイミングで学習を進められることから、企業側だけでなく受講者の負担を抑えることができます。
管理職向けのマイクロラーニングコンテンツなら、「ビジネスマネジメント」がおすすめです。管理職としての基礎知識から、戦略・マーケティング、財務の基礎知識、プロジェクトマネジメントなど、幅広いコンテンツをご用意しております。
動画と確認テストをあわせて実施できるため、サクサク受講しながらきちんと知識を習得することが可能です。
受講者の実施状況やテスト結果の管理も簡単にできるため、個人の課題を明確化しやすく、今後の目標設定などにもお役立ていただけます。
語学研修
語学の習得には地道な学習が不可欠で多くの時間を要します。そのためには、モチベーション維持が欠かせません。
マイクロラーニングであれば、1コンテンツの時間が短く、学習の達成感を得られやすいため、受講者が継続して学習することが可能です。また、動画コンテンツであればリスニングの学習にも向いています。
さまざまな研修の補助
マイクロラーニングだけで研修を完結させるのではなく、さまざまな研修の補助として活用することも可能です。例えば、集合研修やOJTなどの研修を実施する前にマイクロラーニングで事前知識を習得してもらうなどです。重要な学習プログラムに時間を充てることができるため、効率的です。
また研修後の理解度を確かめるために、マイクロラーニングを活用して簡単なテストを行うのも良いでしょう。確認テストは復習としても機能するため、知識定着にもつながります。
教育計画や育成プランの材料として活用
マイクロラーニングはコンテンツが細かく分かれており、受講者の学習データを詳細に分析しやすいのが特徴です。受講者の学習履歴から興味のある分野を知ることができ、テスト結果からは受講者の強みや苦手な分野を分析できます。
こうして得られたデータによって、受講者のスキルや興味に合わせたオーダーメイドの育成プランを作成することが可能です。また組織全体の傾向をつかめるため、今後の教育計画を策定する際にも役立つでしょう。
まとめ
マイクロラーニングは短時間で集中的に学習できるため学習効果が高く、内定者、新入社員や忙しい管理職の育成・教育に適しています。
また、テスト結果や受講進捗をリアルタイムで確認できるシステムを利用すれば、教育プログラムの最適化にもつなげることが可能です。
イー・コミュニケーションズのSAKU-SAKU Testingなら、幅広い学習コンテンツからオリジナルコンテンツの活用まで可能です。管理者の使いやすさを重視したシステムで、多彩な管理機能も揃っております。
マイクロラーニングの導入も含め、社員教育に力を入れたい企業様はぜひお気軽にご相談ください。