管理職研修はどのように行う?目的別プログラム例と効果を高めるポイントをご紹介
管理職研修は、組織内のリーダーポジションにある社員を対象とした研修です。管理職の育成や組織力向上に欠かせない研修ですが、どのように行なったら良いのか分からないという企業様も多いでしょう。
今回は、管理職研修を成功させるための方法と具体的なプログラム例、研修の効果を高めるポイントをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.管理職研修は大きく3つの対象者に分けられる
- 2.管理職研修のプログラム例
- 2.1.目的1.管理職として必要なスキルを習得させる
- 2.2.目的2.部下のキャリアを支援するマネジメントスキルを育てる
- 2.3.目的3.リーダーとしてのスキルを向上させる
- 2.4.目的4.目標設定のスキルを高める
- 2.5.目的5.組織を動かすスキルを習得させる
- 3.管理職研修の効果を高める5つのポイント
- 3.1.ポイント1.管理職研修の目的を明確にする
- 3.2.ポイント2.管理職に配属後すぐには行わない
- 3.3.ポイント3.自社の現状に合わせて研修内容は柔軟に変更する
- 3.4.ポイント4.eラーニングで実施する
- 3.5.ポイント5.受講者から研修のフィードバックをもらい改善する
- 4.まとめ
管理職研修は大きく3つの対象者に分けられる
管理職研修は「新任管理職」「中間管理職」「上級管理職」の3つの対象者に分けて行われるのが一般的です。ここでは、それぞれの研修の目的について解説します。
新任管理職
新しく管理職のポジションに昇進した社員が対象の研修です。役職では「係長」「課長補佐」が該当します。彼らは以前とは異なる責任と期待を背負うため、プレイヤーとしての視点も育てながら、リーダーシップやチームマネジメントのスキルを向上させる必要があります。新任管理職の研修の目的は、管理職としての役割や行動転換を促すことです。
中間管理職
既存の管理職やリーダーを対象とする研修プログラムです。役職では「課長」が該当し、新任管理職と上級管理職の間の役割を担っています。すなわち中間管理職はチームを指導して業績を向上させる責任があり、組織の生産性や売上を大きく左右する重要ポジションです。研修の目的は、リーダーシップに加えてマネジメントスキルや戦略的思考を強化することです。
上級管理職
組織の役員や経営層を対象とする研修です。上級管理職は戦略的な意思決定を行い、組織全体の方向性を決定します。上級管理職の研修は、ビジョンの策定やリーダーシップの高度なスキル、経営に近い思考などを強化することが主な目的です。
管理職研修のプログラム例
次に、管理職研修の具体的なプログラム例をご紹介します。
目的1.管理職として必要なスキルを習得させる
管理職はリーダーシップ、戦略的思考、問題解決、人材マネジメントなど多岐にわたるスキルを身に付ける必要があります。
以下は、管理職に必要なスキル習得を目的としたプログラム例です。
1.リーダーシップトレーニング |
2.問題解決と意思決定スキル |
3.人材マネジメント |
4.戦略的思考とビジョン構築 |
5.変革管理 |
目的2.部下のキャリアを支援するマネジメントスキルを育てる
次にご紹介するマネジメントスキルの習得を目的としたプログラム例は、管理職が部下のキャリア成長をサポートし、モチベーションを高めるためのスキルを磨くことを目指しています。
1.キャリアコンサルティングスキル |
2.フィードバックと成長促進 |
3.キャリアプランニングとスキル開発 |
4.モチベーションとエンゲージメントの維持 |
目的3.リーダーとしてのスキルを向上させる
常に変化していく環境に適応できるリーダーとなることを目的とした、リーダースキルの向上のプログラム例です。
1.効果的なコミュニケーションスキル |
2.チームビルディングと協力 |
3.問題解決と意思決定 |
4.リーダーシップのスタイルとアプローチ |
5.イノベーション |
目的4.目標設定のスキルを高める
明確な目標を設定し、チームメンバーや部下へと目標設定指導をすることをねらいとした、目標設定のスキル向上を目的としたプログラム例です。
1.目標設定の基本原則 |
2.目標設定の戦略 |
3.目標達成のモチベーション |
4.目標設定のコミュニケーション |
5.成功事例の分析 |
目的5.組織を動かすスキルを習得させる
多様なメンバーや、リモートといった働き方の多様性など、変化の激しい組織を動かすスキルの習得を目的としたプログラム例です。
1.効果的なリーダーシップスタイル |
2.チームビルディングとコミュニケーション |
3.目標設定と成果の管理 |
4.危機管理とリーダーシップ |
5.リーダーシップの倫理と社会的責任 |
管理職研修の効果を高める5つのポイント
研修は、ただ実施するだけでは効果を発揮しません。優秀な管理職を育てるための5つのポイントをご紹介します。
ポイント1.管理職研修の目的を明確にする
研修の目的を明確にすることで、一貫性のある研修カリキュラムを設計できます。
まずは、企業側が定義する理想の管理職像と現場のギャップを把握し、課題を見つけましょう。社員教育上の課題を解決することが研修の目的です。
ポイント2.管理職に配属後すぐには行わない
管理職研修を行う時期は、管理職に配属されてから2〜3ヶ月後がおすすめです。配属直後で右も左も分からない状態で研修を行うより、配属されてある程度業務を経験してから研修を行なったほうが、学ぶ内容が頭に入りやすくなります。
ポイント3.自社の現状に合わせて研修内容は柔軟に変更する
管理職研修のカリキュラムは固定させる必要はありません。自社の現状や対象者のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズしましょう。
また、管理職に必要なスキルは時代とともに変化する場合がありますので、研修カリキュラムは定期的に見直すことをおすすめします。
ポイント4.eラーニングで実施する
管理職クラスになると、業務に追われて研修の時間を十分に確保できないケースが多くあります。とくに集合研修はスケジュール調整が難しいでしょう。そこで、好きなタイミングで学習できるeラーニングを研修に取り入れるのがおすすめです。
eラーニングを使用したテスト形式の研修であれば、アウトプット中心で学習をしてもらえるため、知識の定着につながりやすい点もメリットです。
eラーニングを活用した管理職研修の実施に興味がある企業様は、イー・コミュニケーションズの「SAKU-SAKU Testing」をご検討ください。導入者数累計1,500社を誇るeラーニングプラットフォームで、誰でも直感的に操作しやすいデザイン性に優れたシステムです。
管理職や管理職候補の人材向けにマネジメントや経営に関する知識を身に付けるためのコンテンツ「サクテスライブラリ for ビジネスマネジメント」もご用意しておりますので、管理職研修にお役立ていただけます。
管理職研修に活用する場合のコンテンツ内容や運用方法についても支援いたしますので、初めて導入する企業様もぜひお気軽にお問合せください。
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ポイント5.受講者から研修のフィードバックをもらい改善する
管理職研修をより良くするには、受講者から研修のフィードバックをもらい改善することが大事です。例えば、研修の日程は適切か、内容は分かりやすかったかなど、アンケートを取ると良いでしょう。SAKU-SAKU Testingはアンケート機能や受講者からの質問機能も備わっているため、効果的な企画の見直しができます。
まとめ
管理職研修は「新任管理職」「中間管理職」「上級管理職」を対象にした研修を指します。研修を行う際は自社の経営戦略を考慮して目的を明確にしましょう。また、研修内容は自社の状況やニーズを踏まえて柔軟にカスタマイズしてみてください。
eラーニングを活用すれば、忙しい管理職も自分のペースで学習を進めることができます。運用面でもメリットが大きいため、効果的な管理職研修を実施したいと考えている企業様はぜひご検討ください。