
ビジネススキル一覧をキャリア別に徹底解説!新入社員から経営層までのスキルアップ戦略
「せっかく研修をしているのに、なかなか成果が出ない…」
「どんなスキルを、いつ、誰に身につけさせればいいのか分からない…」
多くの中小企業の人事担当者が、こんな悩みを抱えています。
効果的な人材育成の鍵は「キャリアステージに合わせた適切なスキル」の見極めにあります。
新入社員、中堅社員、管理職…。それぞれの立場で必要なスキルは大きく異なるのです。
本記事では、各キャリアで本当に必要なビジネススキルと、効果的な育成方法を徹底解説します。社員の成長に悩む人事担当者の方は、ぜひご覧ください。
目次[非表示]
- 1.求められるスキル、キャリアごとの違い
- 2.ビジネススキルの基本分類
- 2.1.① テクニカルスキル
- 2.2.② ヒューマンスキル
- 2.3.③ コンセプチュアルスキル
- 3.キャリアごとに求められるスキル
- 3.1.新入社員・若手社員に必要なスキル
- 3.2.中堅社員に求められるスキル
- 3.3.ベテラン社員に求められるスキル
- 3.4.経営層に求められるスキル
- 4.効果的な研修プログラムの設計
- 4.1.OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)
- 4.2.Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)
- 4.3.eラーニング
- 4.4.外部研修・セミナー
- 5.まとめ
求められるスキル、キャリアごとの違い
仕事で必要となる知識や能力を総称して「ビジネススキル」と呼びます。
このスキルは実に多岐にわたり、新入社員から管理職まで、キャリアによって身につけるべきスキルが大きく変わってきます。
例えば、新入社員に経営戦略の立案を求めても難しいように、各職位に合った適切なスキルの習得が重要です。
適切なスキルをもつ人材が不足すると、仕事の遅れや質の低下、チーム全体のやる気低下といった問題に発展することもあり、だからこそキャリアに応じた計画的なスキルアップが必要となってきます。
ビジネススキルの基本分類
まず、ビジネススキルは大きく3つに分類されることを解説していきましょう。この分類は、経済学者のロバート・L・カッツ氏が提唱した「カッツ理論」として広く知られています。
カッツ理論に関してはこちらで詳しく解説しています。
↓
「カッツモデル」とは?知っておきたい構成スキルと人材育成への活用方法を解説
① テクニカルスキル
テクニカルスキルは仕事の実務に直結する専門的な能力です。例えば、営業部門なら商品知識やセールストーク、IT部門ならプログラミングやシステム設計といった具体的な技術力などが該当します。主に現場で実務を担当する社員に重要なスキルです。
② ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは人と人との関係を築き、維持する能力です。例えば、チーム内での円滑なコミュニケーションや、意見の対立を上手に解決に導く調整力などが含まれます。特に課長や部長といったミドルマネジメント管理職には欠かせないスキルといえます。
③ コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは物事の本質を見抜き、将来を見通す力です。市場の変化を読み取り、新しいビジネスチャンスを見出すような経営判断に必要な能力で、予期せぬ事態であっても的確な決断を下すことができる、経営層に特に重要なスキルとされています。
これら3つのスキルは、キャリアの段階によって必要とされる比重が変わってきます。会社全体でビジネススキルの育成を考える際は、この3つの視点を意識すると効果的です。
キャリアごとに求められるスキル
求められるビジネススキルは、キャリアごとに異なります。ここからはそれぞれのキャリアステージで求められる具体的なスキルをご紹介します。
新入社員・若手社員に必要なスキル
新入社員・若手社員にはビジネスの基本となるスキルが必要です。まずは基本的なビジネスマナーとなる挨拶の仕方や名刺交換、電話応対など、社会人としての基本動作をしっかり身につけます。また、よく混同されがちな「コミュニケーション力」と「情報伝達力」の違いにも注意が必要です。情報を正確に伝えるだけでなく、相手が本当に知りたい情報は何かを想像する力も、新入社員・若手社員のころから求められるものです。
中堅社員に求められるスキル
中堅社員には、担当分野のスペシャリストとしての専門性と、チームを導くリーダーシップの両方が求められます。また単に知識をもっているだけでなく、実務で活かせる応用力も重要となります。中堅社員には周囲のメンバーをサポートしながら、目の前の問題解決だけでなく、潜在的な課題を見つけ出し、より良い状態に導く力が必要とされます。
ベテラン社員に求められるスキル
ベテラン社員には、3年後、5年後など中長期的に組織全体を見据えた高度な判断力が求められます。また重要な商談や取引の場面では、単なる妥協点ではなく、組織にとって最適な解決策を導き出す交渉力が問われます。将来起こりうるリスクを予測し、適切な対策を練る力も欠かせません。これらのスキルを磨くことで、組織の要としての役割を果たすことができます。
経営層に求められるスキル
経営層には、組織の未来を描く高度な思考力が求められます。その中核となるのが、物事を深く掘り下げ、あえて疑いの目で考える「クリティカルシンキング」です。クリティカルシンキングはこれまでの思い込みを排除し、本当に正しいのかを見極める力です。
クリティカルシンキングに関してはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。
↓
クリティカルシンキングとは?メリットや身につけるためのコツを紹介します!
また複雑な課題を整理し、誰もが理解できる形にまとめる「ロジカルシンキング」や、ひとつの課題に対して様々な角度からアプローチできる「多面的視野」をもつ力も、行き詰まった状況で新たな打開策を見出すために必要です。こうした複合的な思考力が、組織を導く経営層には不可欠となります。
効果的な研修プログラムの設計
キャリアごとに求められるビジネススキルの習得には、どんな手段が有効なのでしょうか。ここからは効果的な研修プログラムの設計について、考えていきましょう。
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)
効果的な研修方法のひとつ「OJT(実務を通じた研修)」は、日々の業務の中で上司や先輩社員が新人や後輩を指導する方法で、特に実務的なスキルの習得に効果を発揮します。
具体的な進め方は「STDC」という4つのステップで行います。まず手本を見せ(Show)、詳しく説明し(Tell)、実際にやらせてみせ(Do)、最後に評価とフィードバックを行う(Check)という流れです。特別な研修費用をかけずに実施できる点が、中小企業にとって大きなメリットです。
Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)
通常業務を離れて行う「Off-JT」は、体系的な知識習得に効果的な研修方法です。社内での集合研修や、外部セミナーへの参加などがこれにあたります。
重要なのは、Off-JTをOJTの前に実施することです。なぜなら、基礎知識がない状態で実務に入ると情報量が多すぎて習得に時間がかかってしまうためです。計画的に実施することで効率的な人材育成が可能になります。
eラーニング
近年注目を集めているのが「eラーニング」です。時間や場所を選ばず学習できるため、多忙な社員のスキルアップに最適な手法といえます。
特に、戦略的思考力や対人スキルなど、じっくりと理論を学ぶ必要があるスキルの習得に効果的です。通勤時間や休憩時間を使って学習したり、自宅で業務後に復習したりと柔軟な学習スタイルが可能であり、個人のペースで繰り返し学べる点も大きな特徴となっています。
イー・コミュニケーションズのeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」は、
受講者も管理者も使いやすい仕様で、PCやスマホ、タブレットで利用できるため、いつでもどこでも受講することが可能です。eラーニングの導入をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
外部研修・セミナー
専門性の高いスキルを効率的に習得するなら、外部研修やセミナーの活用がおすすめです。例えば、新しいシステムの操作方法なら、社内で手探りで学ぶより、メーカー主催の研修を受講するほうが確実に身につきます。
また、業界の最新動向や専門的な知識も、その分野のプロフェッショナルから直接学ぶことで、現場での応用がしやすくなります。投資効果の高い外部研修を選んで活用することで、社内だけでは補えない専門スキルの習得が可能になります。
まとめ
社員のスキルアップは、企業の成長に直結する重要な課題です。
各キャリアステージで必要なスキルを明確にし、OJTやeラーニングなど、状況に応じた適切な研修方法を選択することで、求めている人材育成は実現できます。
計画的なスキル開発で、社員と企業の双方が成長できる環境をつくっていきましょう。