社内研修の面白いネタ17選!テーマを決めるときのポイントもご紹介
研修育成人材育成や企業理解を深めるのに役立つ社内研修ですが、何度も繰り返しているうちにマンネリ化することがあります。「参加者の反応が薄い気がする」「効果が感じられない」と悩む人事・教育担当者も多いでしょう。
とはいえ、新たな社内研修のネタを考えるのは大変なものです。なかなか良いアイデアが出てこず困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、社内研修の面白いネタを17個ご紹介します。社内研修のネタを考える際のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.面白い社内研修の特徴
- 1.1.ゲーム的な要素が含まれている
- 1.2.達成感がある
- 1.3.参加型で他の受講者と交流できる
- 2.面白い社内研修の効果
- 2.1.社員同士の交流の活発化
- 2.2.学ぶことに前向きになる
- 2.3.自発性を育てる
- 3.社内研修のネタやテーマを決めるときのポイント
- 3.1.自社に合った内容である
- 3.2.業務に必要なスキルが身につく
- 3.3.社員が自発的に参加できる内容であること
- 4.社内研修の面白いネタ17選!研修企画の参考にしよう
- 4.1.①無人島研修
- 4.2.②川下り研修
- 4.3.③ウォーキング研修
- 4.4.④ボルダリング研修
- 4.5.⑤農業研修
- 4.6.⑥海外研修
- 4.7.⑦演劇研修
- 4.8.⑧即興劇研修
- 4.9.⑨グループディスカッション研修
- 4.10.⑩謎解き脱出ゲーム研修
- 4.11.⑪ものづくり研修
- 4.12.⑫サバイバルゲーム研修
- 4.13.⑬マナーファイト研修
- 4.14.⑭バースデーライン
- 4.15.⑮マシュマロチャレンジ
- 4.16.⑯ビジネスペーパータワー
- 4.17.⑰NASAゲーム
- 5.まとめ
面白い社内研修の特徴
ここでは、受講者が楽しめる面白い研修の特徴をご紹介します。
・ゲーム的な要素が含まれている
・達成感がある
・参加型で他の受講者と交流できる
この3点について詳しく解説していきます。
ゲーム的な要素が含まれている
社内研修にゲーム要素を取り入れることには多くのメリットがあります。ゲームを活用すれば、学びの場がよりインタラクティブになり、緊張を和らげることができます。
さらに、参加者同士のコミュニケーションやチームワークを促し、競争の楽しさを通じてモチベーションの向上が期待できます。業務に関連するビジネスクイズ大会や商品開発ゲームなどを取り入れると、学びが深まり記憶に残りやすくなります。
達成感がある
社内研修が面白いと当事者意識をもちやすく、やらされている感がなく研修に参加できます。主体的に研修に参加することで受け身でない研修となるため、達成感が得られやすくなります。
参加型で他の受講者と交流できる
面白い社内研修は参加型のものが多いです。参加型だと、他の受講者と積極的に交流することができ、新しい知見を得ることができます。共有体験が学習意欲を向上させ、知識と経験を向上させます。
面白い社内研修の効果
社員研修が面白いとどのような効果があるのでしょうか。
ここでは、3つの効果について解説します。
社員同士の交流の活発化
面白い社内研修は、社員同士の交流を促進させます。
ゲームやグループディスカッションなどの研修で、協調性や解決能力が向上し、異なる部署のメンバー間の情報共有がスムーズになります。このような研修を定期的に実施することで、職場の連帯感を深め、生産性の向上につながります。
学ぶことに前向きになる
研修に主体的に参加することにより、達成感が得られ、学習意欲を促進させます。仕事に対しても前向きになり、自発的に行動する機会が増えるなど、日常的な業務に関しても積極的に学ぶ姿勢が期待できます。
自発性を育てる
面白い社内研修によって、社員が自身のキャリア形成に積極的に関わる意欲が育ちます。特にゲーム的な競争要素を含んだプログラムは、参加者の成長意欲を高め、自己実現への強い動機づけとなります。また、失敗を許容する環境を提供することで、恐れずに新たな挑戦をする文化が醸成され、組織のイノベーションと成長を促します。
社内研修のネタやテーマを決めるときのポイント
社内研修の具体的なネタを考える前にやっておきたいのが、社内研修を実施する目的を明確にすることです。目的がはっきりしないままでは、効果的な社内研修のネタが考えられません。
まずは自社の課題を洗い出してみましょう。社内のさまざまなところに目を向けると「部署間の連携がスムーズにいかず、業務効率が落ちている」「新入社員に自社の理念が定着していない」などの課題が見えてくるはずです。
課題が明確になれば、具体的な実施目的を決めやすくなります。
社内研修を実施する目的が明確になったら、いよいよ社内研修のネタやテーマを決める作業に移りますが、ネタやテーマ決めの際に押さえておきたいポイントがあります。
ここではポイントを3つご紹介します。
自社に合った内容である
社内研修のネタを調べていると、他社が実施しているユニークな社内研修や、レベルが高い社内研修の情報が出てきます。 「うちでもできないかな」と思うかもしれませんが、他社の研修を安易に導入するのは避け、自社に合った内容であるかどうかをよく考えてみましょう。
社内研修はあくまでも、社内連携の強化や社員のスキルアップを図ったり、企業理念やビジョンを浸透させたりするために行うものです。どれだけ良いネタに見えても、自社に合った内容でなければ思うような効果は得られません。 自社の理念やビジョン、業務内容などに合ったネタであるかを確認し、検討することが大切です。
業務に必要なスキルが身につく
効果的な社員研修を実施したいなら、現場ですぐに使えるスキルが身につく内容にすることを意識しましょう。 研修によって社員のビジネスマナーやコミュニケーション能力、プレゼンスキルなどが向上すれば、会社全体の業務の質が上がります。
ただ面白いだけの研修になってしまっては、時間とコストをかけて実施した意味がなくなるので、実践的な研修も取り入れるように心がけましょう。
社員が自発的に参加できる内容であること
講師や進行役が一方的に話す講義型の研修は、ビジネスマナー研修やPCスキルを身につける研修など、特定のスキルや知識を身に付けるのに有効です。
しかし、参加者が発言したり自分で考えたりする機会が少なく、退屈に感じやすいデメリットがあります。 グループワークやロールプレイング、ゲームなど、自分で考えて行動する内容を取り入れると、楽しみやすく退屈だと感じにくくなるでしょう。
社内研修の面白いネタ17選!研修企画の参考にしよう
ここからは、面白い社内研修のネタを17個ご紹介します。社内研修のネタでお困りなら、ぜひ参考にしてください。
①無人島研修
無人島研修とは、名前のとおり無人島で行う野外研修です。 資材集め・調理・居住空間の確保といったサバイバル生活を通して、自主性や忍耐力、コミュニケーションスキルなどを身に付けることが目的です。自分で考え動かなければならないので、退屈を感じることもないでしょう。 事故やトラブルが起こらないよう配慮し、研修中や終了後に疲労をケアするなど、運営側が細かにサポートする必要があります。
②川下り研修
川下り研修はチームで川下りをしながら障害物などを乗り越える研修です。自然豊かな環境でチームを組み協力することでコミュニケーション力やリーダーシップを向上させることができます。
川の流れや突然の障害物に遭遇するなどの予期せぬ状況は、社内で直面する困難への対応力や危機管理能力を鍛える絶好の機会です。参加者がそれぞれ固有の役割をもつことで、一致団結したチームワークを育成する実践的な研修方法です。
③ウォーキング研修
ウォーキング研修は、ウォーキングしながら行う研修です。気軽に実施できるうえに、身体を動かすことでストレス解消になったり、コミュニケーションが活性化しやすくなったりするメリットがあります。 グループを組んで自分たちでルートを決めてもらったり、ウォーキングしながらタスクを達成していくようにしたりすれば、より楽しめるでしょう。仲間とひとつの目標に向かって協力し、達成する喜びも感じられます。
④ボルダリング研修
スポーツを社内研修に取り入れたいなら、人工の壁や岩をよじ登っていくボルダリング研修もおすすめです。 ボルダリングを安全に楽しむには、同時に登らない、登っている人の下に立たないなど、さまざまなルールを守る必要があります。そのため、ボルダリング体験を通して、ルールを守る大切さを学べるのです。 また、頑張って登っている人を応援したり、同じ壁を乗り越えたりすることで、チームワークの強化も図れるでしょう。目標達成のためにどういうルートを辿れば良いのか、戦略を考える練習にもなります。
⑤農業研修
社会人としての基礎力を向上させたいのであれば、農業研修がおすすめです。一見業務とは関係がなさそうに思えるものの、農業研修では、ビジネスでも通用するさまざまな気づきが得られます。 農作物を育てて収穫するには、植え付けから収穫までの計画を立て、根気強く世話をしなくてはなりません。そのため、計画力や実行力、チームワークなどが身につくのです。 また、農業をしていると、悪天候や災害など予測ができない事態に直面することが多々あります。このようなときに、どうすれば無事に農作物が育つかを考え実践してもらうことで、臨機応変な対応力も身につくでしょう。
⑥海外研修
社員に新たな価値観や視点をもってほしいと考えるなら、海外研修を実施するのも良いでしょう。異文化に触れることで、現状の環境では出てこなかったアイデアが出てくる可能性があります。 海外の企業を見学し、高い技術力や働き方を見てもらうことで、技術力が向上したり職場環境の改善につながったりすることもあるでしょう。社員旅行を兼ねてアクティビティなども取り入れれば、社員のモチベーションアップにも役立ちます。
⑦演劇研修
実際の演劇の台本を使い、社員に何らかの役を演じてもらう演劇研修を取り入れている企業もあります。 役を演じるには、ただ台本を読むだけでなく、その人柄や背景などを把握する必要があるため、他者理解の向上にもつながるのです。 また、演じた役の人生と自分自身の経験をすり合わせることで自己理解力を高めたり、自己表現力などを身に付けたりすることもできるでしょう。
⑧即興劇研修
即興劇研修は参加者の応答力や創造性が高まるだけでなく、チームビルディングにも効果的です。即興のシナリオに挑戦することで、思考の柔軟性が育まれ、瞬時の意思決定能力が向上します。和やかな雰囲気でコミュニケーションスキルを養い、日常業務でのチームワークの向上も期待できます。
⑨グループディスカッション研修
グループディスカッション研修は、手軽に実施できる社内研修です。社員を集めてグループを作り、テーマに沿って議論してもらいます。企業理念や業務内容に関連するテーマを設定すれば、実際の業務にいかすことができます。
⑩謎解き脱出ゲーム研修
コミュニケーションの活性化を図りたいなら、謎解き脱出ゲーム研修を試してみてはいかがでしょうか。 謎解き脱出ゲームはチームのメンバーと協力しないとクリアできないので、必然的にコミュニケーションを取ることになります。オンラインでも実施可能で、リモートワークをしている社員が参加しやすいのも魅力です。
⑪ものづくり研修
ものづくり研修は、自社製品への理解や愛着を深めるのに役立つ研修です。実際に製品を作ってみることで、完成までの過程や苦労、大切にしていることを学べます。 通常の業務において、顧客へ製品の魅力を伝えるときにも、説得力をもたせることができるでしょう。
⑫サバイバルゲーム研修
社員のリーダーシップ強化とチームワーク促進のため、サバイバルゲーム研修が注目されています。この研修では、実戦を想定したプレイを通じて、実践的な問題解決能力や意思決定スキルを養い、ストレス耐性を向上させます。また、共に協力しつつ目標を目指すことで、コミュニケーション能力も改善されます。企業が求める戦略的思考と確かなチームワークを培う絶好の機会です。
⑬マナーファイト研修
社員のビジネスマナー向上を目的とした研修がマナーファイト研修として注目されています。この研修はクイズ形式を取り入れることで参加者の関心を引き、楽しい雰囲気の中で社会人基礎力の一環であるマナー知識を深められる点が魅力です。クイズを通じて実務におけるさまざまな場面で正しい行動を自然に身につける狙いがあり、人事部門や研修担当者にとって効果的な手法としての導入が推奨されています。
⑭バースデーライン
バースデーラインは、参加者が一言も発せずに各自の誕生日の順に並ぶものです。これにより、社員は身ぶり手ぶり、視線の使い方、ポジショニングなど、非言語的な方法で情報を伝達・共有する能力を鍛えます。このシンプルだが効果的な課題は、チームワークを深め、相互理解を促進し、言葉に頼らないコミュニケーションを重視する絶好の機会となります。
⑮マシュマロチャレンジ
マシュマロチャレンジは、限られたリソースを活用しチーム全員でスパゲッティを用いたタワーを構築するゲームです。この活動を通じて、チームワーク、コミュニケーション能力、そして変化に適応する柔軟性が養われます。また、各メンバーがアイデアを迅速に実行する重要性や、実践的な問題解決手法も学ぶことができます。創造的な活動は、参加者のモチベーションを高め、社内のつながりを強化することにも寄与します。
⑯ビジネスペーパータワー
ビジネスペーパータワーは、紙とテープのみを使用してビジネスシーンの建物のモデルを構築するユニークなチームビルディング研修です。この活動は参加者が意見を交換し、協力して創造性を発揮することを促します。また、制約のある状況で臨機応変に対応し、効果的な解決策を見出すことを奨励します。結束力と共同作業に必要なコミュニケーションスキルを高めるため、社内研修の新たな取り組みとして注目されています。
⑰NASAゲーム
企業の人材育成における研修ツールとして注目されているNASAゲームは、NASAが宇宙飛行士選抜で使用するグループ討議の適性テストを元に開発されました。
宇宙船の故障で月面で待っている母船から200マイル(約320km)離れた場所に不時着してしまった宇宙飛行士という設定で、不時着で破損せずに手元に残った15のアイテムを、各自生存に必要な優先順位をつけます。その後、グループで話し合い、最終的な優先順位を決定します。
参加者はチームワークを活用し、限定された条件で生存に必要なアイテムを議論し、合意形成を図りつつ優先順位を決定します。このゲームは、意思決定能力の向上だけではなく、コミュニケーションの質を高める効果もあります。研修企画担当者にとっては、参加者を惹きつける魅力あるテーマとして最適です。
まとめ
ここまで社内研修のポイントや面白い社内研修のネタをご紹介してきましたが、社内研修で最も重要なことは「やりっぱなし」で終わらせないことです。研修中は全体のモチベーションが上がったようにみえても、終了後に士気が下がってしまうケースは少なくありません。
社内研修を実施すること自体が目的になってしまっては、社員のためにならないだけでなく、研修にかけた時間やコストも無駄になってしまいます。
社内研修の企画担当者は、会社の課題に合った、本質的にやるべき研修は何かを考えることが大切です。そのためには、研修後にテストを行うなどして、社員研修で伝えたかったことが浸透しているかを確認し、社員研修の効果を測定することが有効です。
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