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報連相の重要性とは?重要な理由や定着させるコツとは?

企業が業務を効率的かつ円滑に運営するためには、報連相の重要性を理解し、実践することが欠かせません。
報連相とは、「報告」「連絡」「相談」の略で、情報の共有や迅速な対応で重要な役割を果たします。
本記事では、報連相の定義や重要性、報連相を定着させるためのコツを紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.報連相の定義とは
    1. 1.1.報告とは
    2. 1.2.連絡とは
    3. 1.3.相談とは
  2. 2.なぜ報連相が重要なのか
    1. 2.1.業務効率の向上
    2. 2.2.トラブルの未然防止
    3. 2.3.チームワークの強化
    4. 2.4.上司との信頼関係構築
  3. 3.報連相をしないと起こりうるリスク
    1. 3.1.情報の遅れによる業務の停滞
    2. 3.2.トラブルが起こる可能性が高まり、対処が遅れる
    3. 3.3.信頼関係の低下
  4. 4.報連相ができない理由とその解決策
    1. 4.1.報連相の重要性への理解不足と教育不足
    2. 4.2.時間や環境の制約
    3. 4.3.上司や周りへ遠慮してしまう
  5. 5.報連相を定着させるコツ
    1. 5.1.研修で基礎スキルを習得させる
    2. 5.2.実践を通じて習慣化する
    3. 5.3.「おひたし」で接する
    4. 5.4.報連相をしてくれたことに感謝し習慣化させる
    5. 5.5.ツールや社内環境を整える
  6. 6.報連相の効果を最大限にするには
    1. 6.1.事実を正確に伝える
    2. 6.2.結論から伝える
    3. 6.3.報連相の適切なタイミングを見極める
  7. 7.イー・コミュニケーションズの新入社員向け研修コンテンツ「ビジネスベーシック」なら社会人としての基本を学べます!!
  8. 8.まとめ

報連相の定義とは

報連相(ほうれんそう)は、ビジネスにおいて効果的なコミュニケーションを図るために必要不可欠な、報告・連絡・相談の頭文字をとった言葉です。
それぞれの定義について解説していきます。

報告とは

報連相の「報」は報告のことをいいます。
報告は業務の進捗状況や成果、頂いた意見や指摘を上司や関係者に伝える行為です。
報告の大きな意義とは、業務内での円滑なコミュニケーションと効率的な業務遂行に欠かせないからです。
迅速な報告をすることは組織内での情報共有が促進され、重要な意思決定を迅速に行うことができます。
また、様々なリスクを避けることができます。そのため、報告は社会人として基本的なスキルといえます。

連絡とは

報連相の中で「連」は連絡のことをいいます。
報連相における連絡をすることで業務を円滑にすることができます。
連絡は組織内の情報伝達やスケジュール等の調整を目的とした連絡のことをいいます。
連絡の重要性は、必要な情報が迅速かつ正確に共有されることで、誤解や情報漏れを軽減し、業務の効率化を促進する点にあります。
連絡する相手は社内の上司や先輩に限らず、他部署の方や取引先など幅広いです。
迅速な連絡をすることによって相手の状況を確認できるだけでなく、相手に自分の状況を理解してもらえます。
例えば、進捗状況の更新やスケジュールの変更、重要な通知事項を共有することで、関係者全員が同じ情報を基に行動することが可能となります。

したがって、報連相における「連絡」は、組織の一体感と効率的な業務運営を支えるために欠かせない要素であり、適切かつ迅速な情報伝達がその成否を左右します。

相談とは

報連相における相談とは、業務上の課題や問題を解決するために意見や知識を交換することです。
相談をすることで、自分だけでは考えられない解決策を見出すことが可能になります。
このように、報連相における相談は、組織の効果的な運営と健全な職場環境の構築に欠かせない要素です。

なぜ報連相が重要なのか

なぜ報連相が重要なのかを詳しく解説します。

業務効率の向上

報連相の適切な実施は業務効率の向上に繋がります。
日常業務の中で報連相がスムーズに行われることで、無駄な手戻りや確認作業が減少します。
なぜなら報告によって上司は部下の進捗状況を正確に把握できるため、タイムリーなアドバイスやサポートが可能になったり、連絡が適度に行われれば、情報の行き違いや誤解が防止され、業務が滞ることが少なくなります。さらに、相談を通じて問題や課題を共有し合うことで、早期に解決策を見出すことができます。
したがって、報連相の重要度を意識することで、全体的な業務効率が飛躍的に向上します。

トラブルの未然防止

報連相が日常的に実践されることで、業務中に発生する小さな問題や疑問点も、すぐに報告や相談によって共有されるため、早期に対処することができます。
これにより、些細な問題が大きなトラブルへと発展するリスクを低減することができます。また、連絡をしっかりと行うことで、関係者間での認識のズレや誤解が発生しにくくなります。

チームワークの強化

報連相の適切な実施は、チームワークの強化にも大きく貢献します。
報連相を適切に行うことで、チームの進捗状況が明確になります。
そのため、手のまわっていないメンバーをフォローし合う姿勢が自然と生まれます。
さらに、相談を積極的に行うことでメンバー間の意見交換が活性化され、新たなアイデアや解決策が生まれやすくなったり、チーム内での信頼関係が強化され、協力体制がより堅固なものとなります。
報連相によってチームワークの強化を図るには個々のメンバーが安心して自らの意見を出し合える環境を整えることが大切です。

上司との信頼関係構築

報連相が適切に行われることで、上司との信頼関係が築かれやすくなります。
部下が業務の進捗や問題点を適宜報告することで、上司は部下の状況を詳細に把握でき、必要なサポートをタイムリーに提供することが可能になります。また、連絡を通じて重要な情報が確実に伝わることで、上司は安心して業務を任せることができるようになります。
相談を行うことで、部下は問題解決のための適切なアドバイスを受けることができ、それらのコミュニケーションが結果として、上司との信頼関係を構築することができます。

報連相をしないと起こりうるリスク

報連相をしないと起こりうるリスクは様々です。
ここでは、報連相をしないと起こりうるリスクについて解説します。

情報の遅れによる業務の停滞

必要な情報が共有されず、意思決定が遅れたり、業務が進まなくなることがあります。これにより、プロジェクトが遅延したり、チーム全体の効率が低下します。
また、各メンバーが現在どのような業務を行っているか確認できないため、適切な業務を振り分けることも難しくなり、結果的に業務の停滞がおこるリスクがあります。

トラブルが起こる可能性が高まり、対処が遅れる

小さな問題が早期に報告されなければ、対応が遅れ、問題が拡大して取り返しのつかない状況になる可能性があります。
また、連絡が不十分な場合、必要な情報が共有されず、適切な対応が取れないリスクが生じます。

信頼関係の低下

報連相がうまく機能しないと、上司と部下、同僚間の信頼関係が低下するというリスクがあります。コミュニケーション不足により、業務の進行状況や問題点が共有されないため、信頼が揺らぎます。

報連相ができない理由とその解決策

ここまで、報連相の重要性や、適切に行わないと起こりうるリスクを説明していきましたが、報連相が適切に行えていない社員は多くいます。
ここでは、報連相の実践が難しい理由や、その解決策について解説していきます。

報連相の重要性への理解不足と教育不足

報連相がうまく機能しない主要な原因の一つに、社員の報連相の重要性に対する理解不足や教育不足が挙げられます。
会社が報連相の重要性を十分に教育していなければ、社員はその必要性を感じず、「無駄な業務」と感じてしまいます。
この問題を解決するためには、まず経営陣や管理職が報連相の重要性を強調し重要性を理解してもらうことが求められます。
研修を通じて、具体的な報連相の方法やその利点を社員に伝えるというのも効果的です。

時間や環境の制約

報連相がうまくできない理由の1つに時間や環境の制約があります。
例えば、会議や打ち合わせのスケジュールが詰まっている場合、報連相をするタイミングを逃してしまいます。
また、職場環境によっても報連相ができない原因があります。
例えば、リモートワークやフレックスタイム制度の導入により、物理的に同じ場所にいないことが増えるため、気軽に報連相を行う機会が減ることがあります。
従来のオフィスでの「ちょっとした報告」や「すぐに相談できる環境」がない場合、報連相が後回しになり、重要な情報が伝わらないこともあります。
このような環境では、報連相が従来よりも意識的に行われなければならない一方で、それを実行する難易度も上がります。
このような制約を克服するためには、会社が効率的なコミュニケーションツールを導入するのがオススメです。例えば、チャットツールやビデオ会議システム、プロジェクト管理ツールを活用することで、時間や場所に制約されずに情報共有が可能となります。

上司や周りへ遠慮してしまう

若手社員や新入社員は、上司や周囲の同僚に対して遠慮してしまい、報連相をためらうことがあります。
これは、上司に「迷惑をかけたくない」「忙しそうだから今は相談できない」と感じたり、周りの同僚に「余計な負担をかけたくない」と思う気持ちからです。
また、自分の問題や進捗を報告することが、「自分の能力不足が露呈するのではないか」と不安に感じ、報告を避けてしまう場合もあります。こうした遠慮が蓄積すると、重要な情報が共有されず、結果として大きなトラブルに発展するリスクが高まります。
この問題を解決するためには、まず上司が積極的に報連相を奨励し、オープンなコミュニケーションの場を作ることが重要です。上司がフィードバックを積極的に行い、部下からの報告や相談を歓迎する姿勢を示すことで、部下は安心して情報を共有することができます。
さらに、上司自身が透明性をもって情報を共有することで、信頼関係が築かれます。
また、社員全体に報連相の重要性を認識させ、お互いにサポートし合う文化を育むことが大切です。

報連相を定着させるコツ

報連相を定着させるためのコツについても紹介します。

研修で基礎スキルを習得させる

まず研修を通じて、報連相の基礎スキルを習得することも良いでしょう。
例えば、状況報告の仕方や効果的な連絡方法、適切な相談のタイミングなどを学ぶことで、社員一人ひとりが報連相の基本を理解し、実践できるようになります。

実践を通じて習慣化する

研修で学んだスキルを実際の業務で繰り返し実践することで、報連相を習慣化させることが重要です。
実践することで報連相に慣れていき、自然と報連相が定着します。
実践していくには、毎日のミーティングや定例会議で報連相を意識した発言を促すことが有効です。

「おひたし」で接する

報連相を組織全体で定着させるためには、「おひたし」という考え方も重要です。
ここでの「おひたし」とは、「怒らない」「否定しない」「助ける」「指示する」の頭文字を取ったものです。
「おひたし」の考えをもって接することで報連相のしやすい環境になります。

報連相をしてくれたことに感謝し習慣化させる

報連相を適格に行ってくれた社員には、感謝の意を示すことが大切です。
感謝を表現することで、報連相を積極的に行う姿勢が評価され、他の社員にも良い影響を与えます。
そして、感謝の意を伝えることで、報連相が習慣として定着しやすくなります。
小さな成功体験を積み重ねることで、報連相が自然と組織の一部となり、コミュニケーションの質が高まるだけでなく、業務全体の効率も向上します。報連相を定着させるためには、この感謝のサイクルを確立することが重要です。

ツールや社内環境を整える

報連相を定着させるには適切なツールや社内環境を整えることも大切です。

チャット等のツールを導入することで、相手の業務状況を気にせず、情報共有をすることができます。
また、定例で行うミーティングの時間を作ったり、定期的フィードバックの機会を作ることでタイミングを図らずとも必然的に報連相をすることができます。

報連相の効果を最大限にするには

報連相を効果的に行うためには、まずその重要性を理解した上で、いくつかのポイントを抑えることが必要です。
ここでは報連相を効果的に行うためのコツをご紹介します。

事実を正確に伝える

報連相を効果的に行うためには、事実を正確に伝えることが極めて重要です。情報が曖昧であったり、誤って伝えられると、後々の判断や対策に悪影響を及ぼす可能性があります。
よくやりがちなミスとして、個人の感想や感情を交えてしまうことがありますが、それでは報告内容が曖昧になり、誤解を生む原因になります。例えば、「こう感じた」「こう思った」ではなく、「何が起こったのか」「どのような状況か」を客観的に、正確なデータや事実をもとに伝えることが重要です。

結論から伝える

報連相をスムーズに行うためには、結論から伝えることが効果的です。
特に上司や関係者にとって、要点を早く理解することが重要です。
例えば、「このプロジェクトは予定通り進行しています」や「予算の追加が必要です」といった形で、要点を一文で伝えます。その後に詳細な資料やデータを基にしっかりと説明します。
こうすることで、受け手はすぐに重要な情報を把握でき、後の説明も理解しやすくなります。
また、結論を先に伝えることで、受け手の注意を引きやすくなります。メールや報告書でも、冒頭に結論を記載することで、受け手が迅速に内容を理解でき、即座に対応が可能となります。

報連相の適切なタイミングを見極める

効果的な報連相を行うためには、その適切なタイミングを見極めることが不可欠です。報連相の重要性は、適切なタイミングで行うことが大切です。
情報提供が遅れれば、対応が後手に回り、場合によっては問題の深刻化を招く恐れがあります。
また、相手が忙しそうな時に報連相をすると報告を見落としてしまう可能性もあります。

適切なタイミングを見極めるためには、日々の業務の流れや関係者のスケジュールを把握することが必要です。
報連相のタイミングを見極めるための具体的な方法として、まずは「情報の重要度」と「緊急度」を理解することが挙げられます。緊急性の高い問題や重大な変更が発生した場合は、即時に関係者に報告するべきです。例えば、プロジェクトの進行に大きな影響を与える問題や、顧客からの重要な通知などは素早く報告すべきです。
一方、日次や週次の定期的な報告会議を設けることで、小さな問題や進捗状況の共有を行い、日常的に情報を共有する習慣を作ることも効果的です。

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まとめ

報連相がなぜ重要なのかを理解し、効果的に行うことで、会社全体の業務効率とコミュニケーションの質が向上します。
報連相をすることは本記事で紹介した内容以外にも様々なメリットがあります。
社内で報連相が上手く行われていないなどの悩みをおもちの方は是非、報連相を効果的に行うコツや、定着させるコツ等を参考にしてみてください。


 

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