eラーニングのコンテンツとは?形式別・目的別にご紹介
受講者のペースで学習を進められるeラーニングは社員教育に有効です。社内研修などに導入を検討している企業様も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に社員教育に活用するとなると、eラーニングのコンテンツにどのようなものがあるのか気になるところです。そこで今回は、eラーニングのコンテンツの形式や運用方法についてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.【形式別】eラーニングのコンテンツとは
- 1.1.1.資料アップロード形式
- 1.2.2.アニメーション形式
- 1.3.3.漫画形式
- 1.4.4.動画形式
- 1.5.5.ライブ配信形式
- 2.【対象者別】eラーニングのコンテンツとは
- 3.eラーニングのオリジナルコンテンツを用意する方法
- 3.1.自社でコンテンツを制作する
- 3.2.購入したコンテンツをカスタマイズする
- 3.3.オリジナルのコンテンツ制作を外注する
- 4.まとめ
【形式別】eラーニングのコンテンツとは
eラーニングのコンテンツは主に5つの形式で配信できます。それぞれメリット・デメリットがあるので、eラーニングの活用を考えている場合は自社のニーズに合った形式を選ぶことが重要です。
1.資料アップロード形式
資料アップロード形式は、PDF、Word文書、Excelスプレッドシートなどを画像やファイルとしてアップロードする形式です。最もスタンダードかつ手軽な方法です。
システムによっては、すでにある資料を搭載することも可能です。ただし、既存の資料を使う場合は情報の鮮度に注意しましょう。
デメリットは、動画や音声がないため単調な印象を与え、受講者の集中力やモチベーションが低下するリスクがある点です。そのため、興味を惹くような工夫も考えておくと良いでしょう。
2.アニメーション形式
アニメーション形式は、文字や図形が動き、画面上でストーリーが展開される形式です。動きやビジュアルエフェクトが受講者の興味・関心を惹きやすく、資料アップロード形式と違って集中して見続けられる点がメリットとして挙げられます。また、アニメーション形式は重要なポイントやキーメッセージを効果的に強調することに適しています。
ただし、アニメーション形式はコンテンツを制作するのに時間がかかり、編集のスキルやセンスが問われる点がデメリットです。
3.漫画形式
漫画を用いたコンテンツです。活字よりも漫画形式のほうが親しみやすく、絵やキャラクター、セリフの組み合わせによって学習内容がストーリーとして展開されるため、内容が頭に入りやすい点がメリットです。エンターテインメント要素があり、受講者は楽しみながら学べます。
一方で、漫画を作成するのは相応の技術とコストがかかる点がデメリットです。
4.動画形式
講師の講義動画をeラーニングで配信し、受講者が視聴する形式です。動画形式のメリットは、資料を用意したり、アニメーションや漫画を作成したりする手間が省けることです。また、編集のスキルやセンスなどもとくに必要ありません。
しかし、動画が単調であったり、情報が明確にまとまっていなかったりする場合、受講者は退屈する可能性があります。講師の選定や講義内容の工夫が重要です。
5.ライブ配信形式
リアルタイムで、講師が受講者に対して講義を提供する形式です。ライブ配信形式は、受講者から質問をしたり、講師とディスカッションを行ったりと双方向のコミュニケーションが可能です。
また、講師は受講者の反応をリアルタイムで把握できる点もメリットです。理解度に合わせてより具体的に説明するなどの工夫ができます。
一方で、受講者と講師両方のスケジュールを調整する手間がかかります。
【対象者別】eラーニングのコンテンツとは
eラーニングシステムには、対象者に応じてあらゆる既成のコンテンツが用意されています。ここでは、対象者別にeラーニングのコンテンツ例をご紹介します。
全社員向け
全社員向けのコンテンツには、コンプライアンス研修やハラスメント研修などがあります。
具体的なコンテンツ内容の例は以下のとおりです。
<コンプライアンス研修>
・コンプライアンスについて |
<ハラスメント研修>
・ハラスメントとは |
既成のコンテンツをそのまま用いつつ、補足として自社のポリシーや文化に合わせた内容を追加するのも良いでしょう。
新入社員向け
新入社員向けには、ビジネスマナーやOfficeスキルなど、社会人として身につけておくべきスキルの習得を目的としたコンテンツがあります。
具体的なコンテンツ内容の例は以下のとおりです。
<ビジネス基礎研修>
・社会人としての考え方 |
中堅社員向け
中堅社員に対しては、新入社員や若手社員をサポートし、成長を促進させるためのメンタリングや指導スキルなどが学べるコンテンツが一般的です。
具体的なコンテンツ内容の例は以下のとおりです。
<オーナーシップ研修>
・組織が中堅社員に求めるもの |
中堅社員といっても、それぞれで勤続年数や個々のスキルが異なります。eラーニングであれば、個々に応じたコンテンツをカスタマイズして配信することが可能です。
管理職向け
管理職向けにはリーダーシップやマネジメントスキルを向上させることを目的としたコンテンツがあります。具体的には、人事考課の基本の考え方、チームマネジメント、戦力的思考、組織運営の方法論などが挙げられます。
具体的なコンテンツ内容の例は以下のとおりです。
<管理職研修>
・管理職に求められる役割 |
<リーダーシップ研修>
・今の時代のリーダーに求められる考え方 |
管理職は知識やスキルの習得だけでなく、ディスカッションを通じて自らの考えをまとめることや発信することも大事です。さまざまな学習方法を組み合わせた「ブレンディッドラーニング」を実施すると良いでしょう。
ブレンディッドラーニングについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
「eラーニングとは?導入のメリット・デメリットとサービス選びのポイント」
eラーニングのオリジナルコンテンツを用意する方法
ここまで、eラーニングに用意されているコンテンツの例をご紹介してきました。ただし、企業のMVVや業界の専門知識など、既成のコンテンツでは補えない内容もあるかもしれません。
eラーニングのコンテンツは既成のものを購入することも可能ですが、オリジナルの教材を作成することも可能です。最後に、オリジナルコンテンツを用意する方法をご紹介します。
自社でコンテンツを制作する
自社で一からコンテンツを制作する方法です。eラーニングのコンテンツを作成しやすいのは、資料アップロード形式やアニメーション形式、動画形式でしょう。自社でコンテンツを制作することでコストを大幅に抑えられるのがメリットです。また、社員教育の目的や内容に応じて制作できるため、自由度が高くオリジナリティもあります。
しかし、eラーニングを作成するノウハウがない場合は、学習効果の高いコンテンツを制作するのは難しいでしょう。また、コンテンツの更新や著作権処理にも手間がかかります。
自社でeラーニングコンテンツを制作する場合は、教材作成や運営、学習管理全般までトータルサポートしてくれるeラーニングシステムを利用するのがおすすめです。eラーニングシステムの「SAKU-SAKU Testing」は自社で制作したコンテンツを組み合わせて研修コンテンツを制作できます。
コンテンツの登録や更新も簡単であるため、特別な知識・スキルも不要です。自社でつくったコンテンツをシステムに搭載したい場合は、ぜひご利用ください。
購入したコンテンツをカスタマイズする
eラーニングのコンテンツを購入し、それを自社のニーズに合わせてカスタマイズするのも良いでしょう。例えば、業界用語やプロセスを組み込む、成功事例を自社に合わせるなどです。
カスタマイズには時間と労力がかかることがあるため、迅速に導入したい場合には適していません。
オリジナルのコンテンツ制作を外注する
eラーニングのシステム開発会社に、自社に合わせたオリジナルの教材を制作してもらう方法があります。相応のコストはかかりますが、プロの力によって自社のニーズに合ったコンテンツができるため、高い学習効果が期待できるでしょう。
コンテンツ制作会社と企画や設計など、細かく打ち合わせをする必要があるため、コンテンツができ上がるまでにある程度の時間はかかります。
まとめ
eラーニングのコンテンツにはさまざまな形式があり、対象者に応じてあらゆる内容が用意されています。既成のコンテンツを購入する以外にも、自社で制作したり外注したりする方法もあるため、研修内容や予算に応じて最適な方法を選ぶと良いでしょう。
eラーニングプラットフォームを提供しているイー・コミュニケーションズでは、ビジネス基礎やコンプライアンス、メンタルヘルス予防などあらゆるコンテンツをご用意しております。気になる方はぜひ一度お問い合わせください。
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