社内研修の事例まとめ!研修の目的ごとに効果的な内容で実施しよう
新しい社内研修を企画したい、実施中の社内研修をアップデートしたいと思っても、良いアイデアが浮かばないこともあるでしょう。そんなときは、ほかの企業が実施している社内研修がヒントになるかもしれません。
本記事では、実際に行われている社内研修の事例を、実施方法別・対象者別の社内研修の主な種類とともに紹介します。
目次[非表示]
- 1.社内研修の事例3選
- 1.1.KLab株式会社
- 1.2.株式会社ハウスメイトパートナーズ
- 1.3.図書印刷株式会社
- 2.【実施方法別】社内研修の種類
- 3.【対象者別】社内研修の種類
- 4.まとめ
社内研修の事例3選
まずは3つの企業が実際に行っている社内研修について紹介します。社内研修は自社に合う内容にするため、ここで紹介する事例をそのまま実行するのは難しいかもしれません。しかし、社内研修を企画する際の参考になるでしょう。
KLab株式会社
KLab株式会社では、コンプライアンス教育・業務知識教育・新入社員教育を目的とした社内研修を実施しました。特徴的なのは、eラーニングを活用して、全社員に徹底したい重要なルールや法令の研修を行ったことです。
それまでKLab株式会社では、社内の情報伝達や共有について課題を抱えていました。リリース計画の共有や機密情報の管理、事業に関わる法令など、社員に理解してもらうべき重要事項が多数あったものの、トップダウンでの情報伝達に限界があったそうです。
また、企業理念や経営方針についても、経営陣が考えている具体的な内容まで共有するのが難しかったといいます。
そこでeラーニングシステムを導入し、全社員が取り組むべきテーマを取り上げ、KLab株式会社で働くにあたって知っておくべき知識の底上げを図ったそうです。
さらにキックオフ会で共有された内容をテスト形式で配信して、テスト結果から効果測定を行うなど、幅広くeラーニングを活用しています。
株式会社ハウスメイトパートナーズ
株式会社ハウスメイトパートナーズでも、個人情報保護・コンブライアンス教育のためにeラーニングシステムを活用しました。
2006年にプライバシーマークを取得した株式会社ハウスメイトパートナーズでは、年1回全従業員に対して個人情報保護教育を行っていたそうです。
しかし、地域や役職ごと分けた対象者を集めて実施する研修には半日から丸1日ほどの時間がかかるうえに、効果測定の負担も大きかったといいます。
eラーニングシステム導入後は、従業員自身のタイミングで研修が受けられるようになったため、研修の負担が大幅に軽減できたそうです。
また、従業員からの質問を受け付けたり、アンケートを実施したりすることもできるようになり、社内体制の見直しにもつながっています。
図書印刷株式会社
図書印刷株式会社では、新入社員のビジネス基礎知識の定着を目的とした社内研修を実施しました。
新入社員を営業職として採用していることから、画一的な研修ではなく、多様な業界のお客さまに対応できる人材を育成するための研修を行ったことが特徴です。
また、自己参加型の集合研修、自己啓発の支援、DTP検定の資格取得奨励などを実施し、どのような資格や人材を求めているのかを明確に提示しました。
さらに営業職向けのテストを行い、その結果をもとに面談を実施したことで、目標の設定や課題解決につながったそうです。
【実施方法別】社内研修の種類
ここでは、実施方法別に社内研修の種類と概要を解説します。それぞれの特徴をもとに、自社で実施する社内研修の企画について検討してみましょう。
グループワーク
グループワークは、数人のグループで協力し合いながら課題解決を目指す研修方法です。テーマを設定して、グループディスカッションをする方法もあります。社内のコミュニケーションを活性化したり、協調性を身につけたりするのに効果的です。
ロールプレイング
ロールプレイングは、現実の業務に近い状況を設定し、リハーサルを行う研修方法です。接客や営業などの業務でよく活用されます。より実践的なスキルや知識を身につけられるほか、業務がブラックボックス化するのを防ぐのにも役立ちます。
eラーニング
eラーニングは、PC・スマートフォン・タブレットなどの端末を用いて、オンライン上で研修を行う研修方法です。
全国どこからでも研修が受けられるため受講者に負担がかかりにくく、個人のペースに合わせて進められるメリットがあります。同じ内容の動画を何度も閲覧できるため、知識のインプットに効果的です。
eラーニングを活用した研修方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
「eラーニング研修とは?比較のポイントと導入・運用のステップまとめ」
社内試験
社内試験というと、昇進・昇格の試験を思い浮かべる人が多いと思いますが、社内研修でも役立ちます。社内研修の前後や数ヶ月後に社内試験を実施することで、研修内容に関する社員の理解度をチェックできるのです。
試験結果を配属先の上司に共有すれば、何が理解できていないかを把握できるため、現場でのフォローアップもしやすくなるでしょう。
【対象者別】社内研修の種類
次に、対象者別に社内研修の種類をご紹介します。
階層別研修
階層別研修とは、新入社員、中堅社員、管理職などの階層別で実施する社内研修のことです。階層によって求められる知識やスキルを身に付けてもらうための研修です。
例えば、新入社員向けなら新入社員やビジネスマナー研修、中堅社員向けならスキルアップ研修やマネジメント研修などを実施します。
各階層に必要な知識・スキルや現時点での課題を洗い出し、どのような研修が必要かを考えることが重要です。
職種別研修
職種別研修とは、それぞれの職種に特化した研修のことです。営業や人事・労務、広報など、その職種で求められる業務スキルや知識を身に付けることを目的とします。
職種別研修の内容の一例は、以下のとおりです。
職種
研修内容
営業職
・テレアポ研修
・プレゼンテーション研修
・クロージング研修
・接客マナー研修
マーケティング職
・マーケティング基礎研修
・Web・SNSマーケティング研修
・リサーチ研修
・戦略立案研修
販売職
・販売力強化研修
・対応力研修
・印象力研修
採用・人事
・評価者研修
・労務管理研修
・ダイバーシティ研修
・社内講師育成研修
・採用研修
その職種の先輩や上司が指導する「OJT研修」を行うことも多くあります。
テーマ別研修
テーマ別研修とは、何らかのテーマを設定して行う研修のことです。研修のテーマはさまざまですが、各社員に不足していると思われるスキルや、これから必要となるスキルを学べるテーマにするのが一般的です。
具体的には、マーケティングやキャリアプラン、マネジメントスキルなどがあります。
テーマ別研修は、階層や職種を超えて行われることがあるのも特徴です。たとえば、個人情報保護やハラスメント、コンプライアンスといった、全社員が知っておくべきテーマの研修は、階層や職種を超えて実施されます。
まとめ
社内研修は社員の成長、ひいては企業の成長のために重要なものです。しかし、その時々で求められるものが変わるため、内容を考えるのが難しく、労力とコストに見合った効果が得られないこともよくあります。
社員の成長サイクルを回すには、対面研修とeラーニングを効果的に組み合わせると良いでしょう。対面研修で知識をインプットし、eラーニングで社内試験を実施してアウトプットする仕組みを作れば、社内研修の内容が社員に定着しやすくなります。
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